十（尾形視点） ページ10
耳に優しい音が聞こえた
ふと意識が浮上する
ああ 寝ていたのかと自分でも少し驚いた
数メートル先には多くの人間がいるであろう陸地で
しかも人間の家で俺は無防備に寝ていたわけか
ぼんやりと考えながら 女の音色に耳を傾ける
まるで極楽とばかりに再び睡魔に身をゆだねたい
女が口ずさむ歌は・・・ 子守唄だと気づくのにそう時間はかからなかった
俺の背を 赤子でもあやすかのように ぽん・・・ぽん・・・ と優しい女の手があたる
「・・・・・・・・・・」
こんな風に子守唄など歌われた記憶などない
俺が赤子の時にはあったかもしれないが・・・ もう・・・
「・・・・・・・・・・・」
女の顔が見たくなった
どんな表情で歌っているのだろうか
俺のために歌ってくれているのだろうか？
そうだといい・・・ などと思う
女の胸により顔をうずめる
女の胸にぐずる子供のように頬をこすりつけると、女の体が恥ずかしそうにみじろいだ
・・・抱キテェ・・・ 今スグ食ベテシマイタイ・・・
女のカオリガ俺ノ脳ヲ シビレサセル
女が少し苦しそうにうめいたので ちょっとだけ腕の力を弱める
本当にこの女はお人よしだ・・・
本来なら 俺のような男が近づくべきではないのだろうとふと思う
だが・・・ 出会ってしまった
手にいれたいと思った
お前の意思など どうでもいいくらいに・・・
だが・・・
意識を失った時のお前を思い出す
海の中で息をしない
ただぐったりとした お前の姿・・・
チガウ・・・ チガウ・・・ ノゾミハ ソウジャナイ
慌てて浮上しお前を岩上に上がらせた
息をしていないのに心底焦り、人口呼吸もした(お前は知らないだろうけど)
冷たいお前の唇 こんな形で手に入れるはずじゃなかった唇
お前が息を吹き返した時 心底安心し、ゾッともした
俺が再び俺の意思だけで行動すれば お前は簡単に手の届かない所へ行ってしまう気がした
ナンテ人間ハ 弱イノダロウ・・・
ナンデ オ前ハ 人間ナノダロウ・・・
それからできるだけお前に合わせるようにした
お前が村へ帰るとなれば 無理に止めない
本当ハ スグニデモ海ノ中ヘ 一緒ニキテホシイ
お前が再び海に来るとほっとする。 救われた気がする
「・・・・・・・・・・」
女の心臓の音にほっとする。安心する。
誰かの鼓動がこんなに安心するのは初めてだった
俺ハ オ前ノ ソバニイタイ・・・
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
