四十 ページ40
女は俺が持っている鳥を見ると「君が撃ったの？」とすごく驚いているようだった
そして「凄いねぇ！」と とても喜んだ
なんだ・・・ この違和感は？
ふと 母親のことが再び脳裏をかすめた
何度俺が魚をとってきても 「あんこう鍋」ばかり作っていた母・・・
「父」が好きだったと それしか作りはしなかった
俺がとってきたものなど 目もくれない・・・
女は俺がソレを鍋に放り込むと ニコニコ笑っている
どうやら俺がちゃんと食事をしているのか見に来たらしい
物好きな女だ・・・
だが、俺はそれからも鳥をとると女に見せた
女と出会い 数日がたっても まだ元人魚の男は村に現れない
元人魚がなかなか現れないのにイライラしたが、寺に戻り 女に俺が撃った鳥をみせると
ちょっとだけ 気持ちが軽くなった
女が「そろそろ帰るね」と廃寺に一人になると あいつには まっている家族がいるんだなと
ふと 「それらがいなくなれば ずっとここにいるのだろうか？」と考えることが多くなった
自分でも子供の姿に戻っているせいか阿呆な考えだと何度か思う
そしてある日・・・ その日は「5羽」鳥を撃った
いつものように女が「スゴイ」と喜んでくれる姿を想像し 寺に戻る
あいつが「すごい」と笑うと気分がよかった
だが、寺に戻ると 女が鳥を見て「そんなに 食べるの？」と 聞いてきた
俺は「食べない」と答えた
女がいつもみたいに笑ってくれると思ったから撃ったとは言えない
「いたから撃った」と答えると、「食べない分は撃っちゃダメ」とちょっと怒られた
・・・少しショックだった
「鳥だって 一生懸命生きてるんだから」と女は言う
−−−偽善だと思う
「弱者は何をされたって仕方がない」
そういうと むっとされた
「君だって 無暗に命を奪われたらイヤでしょう？ 無暗に命を粗末にしたらダメだよ」
「家族が死んだら 悲しいでしょう？ 貴方の親だって・・・」
女の言葉にイライラした
悲しい？ 親？ 子供の発想だな(子供だが)
「俺にはそんなのいない」
そう言って とった鳥をその辺に放り投げた
食べる気を失った
女は沈黙する
ああそうだ・・・ お前は俺とは全く違う
お前は人間だ
それに親に愛されているのだろう
だからそんな発想になる
急に女が憎らしく思う
ああ・・・ やはりこいつも 今までの奴らと ”同じ”だ
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
