三十八 ページ38
女はAというらしい
この辺りの人間ではないらしく、祖母の葬式で 両親とともに訪ねてきているらしい
「さっきこの辺りで君の銃を見つけて・・・ よかった。間に合って。
一瞬不安にさせてごめんね？ でも子供二人じゃ あの大人には勝てないと思って」
そう言って女は「本当 怖かった」と息をつく
どういうわけか女は俺の手を握り そのまま村のほうへ歩いていく
「案内しろ」とはいったが この手はなんだろうか？ ・・・あたたかいが
俺が迷子になるとでも思っているのだろうか？ ・・・手、小さいな(俺もだが)
女はじっと俺の目を見て話しかけてくる
その瞳は 別に嫌いではないと思った。 だが ちょっと 苦手でもあった
まっすぐと俺を見つめるその瞳
「俺」という存在を見てくれる瞳だった
−−−母親とは違う・・・
「この辺りで変わった匂いの男を知らないか」と聞いてみた
「何それ？どんなの？」と逆に聞かれる
まぁ確かにそうだ。
人魚のにおいなど人間には わからないだろう
自分の足で見つけるしかない
「君の名前なんていうの？ 家はどこ？ 送っていくよ？」
無視をした
なんとなく子供扱いされるのが気に入らなかった
(今は確かに子供の姿ではあるわけだが お前より何百年も年上だ！)
俺の素性を色々探られるのも面倒だった
俺が黙っていると 女もそれ以上聞いてこなくなった
思ったよりは多少 気がきける女のようだ・・・ 子供のわりに・・・
村に着いた。
銃を抱え そのまま村の中に入っていこうとすると 女に慌てて止められる
子供が一人で銃を持って歩いていたら それこそ目立つ上、周りの人間が気にするらしい
「村の中は大丈夫。見回りの人たちもいるし、子供相手に騒ぎをおこそうって人はいないよ」
そう言って 銃を木の陰に隠すよう言われた
しぶしぶ俺はそれに従うことにした
何しろ人間の村など初めてだ
海に落ちた本などで情報はある程度知っているが、知るのと経験はまた違ってくる
村に入った。
そして すぐに 気づいた
口に笑みがこぼれる
−−−いる・・・ この村か もしくは近くに・・・
俺たち独特の「海」のにおい
海岸からかすかに におっていたこの独特な匂いは 「海」から流れる匂いかと
思っていたが 違ったようだ
この村から 海辺よりも濃い「人魚」のにおいがした
本当に人間として暮らしている物好きがいたのかと あざ笑った
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
