四 来訪者 ページ4
大雨続きで海へでれなかった3日目の夜。
床に就こうと部屋の明かりを消そうとしたところ、家の戸を叩く音がした。
こんな夜遅くに誰だろうと不穏に思いながらも 少し戸をひらいて 外を覗いてみた。
外はザァザァとまだ雨が降っていて・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・は？」
思わず目を丸くした
そこには海にいるはずのあの男・・・
こんな陸地にいるはずのない人魚が 恨めしそうにこちらをにらんでいた。
マジマジと目の前の光景を再確認してみると 男は下半身は魚なので
ここまで引きずってきたのだろうか・・・ 魚の部分の鱗などは所々めくれて血が出ている。
私の家は村の端とはいえ、海からここまで這ってきたのであれば 半刻はかかるだろう。
「え？は？」
目の前の現状をまだ把握できずにいると 男は空いた戸の隙間から腕を伸ばし
戸を全開に開けひらいた
そして 「何故 海へ来ない」 と少し疲れたような、でも怒っているという口調で
私をまっすぐ見据え問うてきた。
背後の黒いオーラが半端ない。 マジ怖い
「い、いやいやいや、それどころじゃないでしょう！！！！」
私はあわてて男の両腕に腕を回し抱き上げる形をとると、
台所にある大きな樽の中に なんとか移動させた。
めっちゃ重かった。 でも男は疲れているのか抵抗はしなかった。
保存していた飲み水を樽の中に入れ、
「し・・・塩とかいるの？いらないの！？海の水じゃなくても大丈夫！？」と慌てて問う
と、とりあえず 水の中に入っていれば だ・・・ 大丈夫！？
海の水じゃなくても生きていけるの！？
か・・・海藻とかいる！！？
慌てて家の中をバタバタする私を見て 男から発せられていたドス黒い空気が
少し和らいだ気がした
「少し おちつけ」 と言われ 「深呼吸しろ」と逆に呆れられる
・・・いや。 君のせいなんだけど？？？
私は言われた通り深呼吸をして、まず村の皆にこの男が見られていないかと 外を伺った。
・・・うん、騒ぎにはなっていないし 大丈夫そう
そっと 戸を閉めた。
くるっと男の方を振り返り 「何してんの この人魚？」とばかりに疑問の表情を浮かべる
男は「はぁ〜・・・」と深いため息をつく
・・・いや、ため息をつきたいのはこっちなんだが？？？
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
