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二十二 ページ22

浜辺に下半身がタコで 坊主頭の男が打ち上げられていた
男はぐったりとしていて 顔は青ざめている
一瞬死んでいるのかとも思ったが 息はあるらしい

「・・・あ・・・の」

声をかけるべきか迷ったが、上半身が人間ならあの人魚と同じく言葉が通じるかもしれない

「大丈夫ですか?」

おそるおそる男に近づいてみる

 ぐぅぅぅぅぅぅ〜・・・

「・・・・」

男のお腹のあたりから音が鳴った
もしかしてお腹がすいて 生き倒れてるとか?
男は 「う〜ん」とうなっている

わ・・・るい タコ?では ない・・・よね??

こういう時に限って 周りに尾形の気配がない
いつもならストーカーかと思うくらい 人の周りをうろちょろしているのに!!
仕方がないと男のそばに座ると 懐から今日のお昼にしようと思っていた
握り飯を彼の鼻の所へ持って行く

「これ・・・おにぎりですけど・・・ 食べれます?」

男がおにぎりの匂いにか反応した
私は少しおにぎりをちぎって 彼の口の中に入れてみる
男の口がモグモグ動く
もしかして水がいるだろうか?
口の中が乾いていたら ごはんは呑み込めないかも・・・

がばっ!!

「!」

男が急に起き上がったので ビックリした
思わず後ろに尻もちをつく
そして私の手にのったおにぎりを見ると その指ごとかぶりついてきた

「ひあっ!!!」

私は手をかみちぎられるのかと一瞬恐怖したが ベロリと手の上の米をなめられるだけで
噛んだりはしてこなかった
それに心底安心して、男がおちつくのを待つ

心臓の音がバクバクと耳に響く。 正直ちょっと怖かった・・・

私の手は男にしっかりとにぎられて 米粒一つ一つをなめとられるのには
正直羞恥心モノであるが、男の必死な姿に仕方がないと諦める

落ち着いたのか 男が一息つく

「有難う 助かったぜぃ♪」

と、ニッコリとほほ笑んだ

よかった。やっぱり悪い人魚・・・人タコ?ではなかったようだ

私は「それはよかったです」と同じく微笑むと このままそこを離れようとした
しかし男は私の手を放さない

何故???

「・・・えっと、 元気になられたようなので私はこれで」

そういうと男は驚いたように 目を丸くする
そして また嬉しそうに笑った

「さっすが 尾形ちゃんの惚れた女の子! 俺を見て騒ぎもしないし
 捕まえようともしないなんて 君が初めてだよ!!」

「・・・」

今・・・ 聞き覚えのある名前が出た気がしたのは気のせいか?

気のせいと思いたい 切実に

二十三→←二十一 ●二章  お仲間さん



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設定タグ:ゴールデンカムイ , 尾形百之助 , 金カム   
作品ジャンル:アニメ
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを(汗) (2019年2月16日 3時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい(おちつけ) (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタUPしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にUPできると思い始めた(おい)どうしようか色々考える・・・う〜ん??? (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100P超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所?(R18)は別Pで作る形にしようと思います。R18ってどのあたりまでならOKなのか手探りですが、R18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラノ | 作成日時:2018年12月9日 23時

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