十四 ※血有 ページ14
男の私の腕をつかむ力が徐々に強くなっていく
痛いと抗議しようとしたが その静かで殺気のこもった横顔に 言葉を飲み込んだ
男の瞳がゆっくりと自分へむけられる
暗く、静かで・・・ だが その瞳は感情を持たない”別の何か”に見てとれた
喉の奥がヒュっとなった
後ろの壁に体を叩きつかれたことに ようやく脳が理解する
”コレハオマエノ 「ダイジナ オトコ」ノモノナノカ？”
男の口がそう告げた気がした
だけどその時の私は それを理解できるほど冷静ではなかった
自分の瞳にまっすぐ向けられる男の黒く冷たい視線に・・・
恐怖した
海へ引きづり混まれた時の恐怖が再び自分を襲っていた
コワイ・・・ コワイ・・・ッ
男の顔がゆっくりと自分へ近づく
猫がするかのように私の頬をスルリとなでると ソレは首元へと移動する
鋭い痛みが走った
私の着物の一部が赤く染まってゆく
「・・・っ！」
思わず涙がこぼれた
ソウダ・・・ 目の前の男は人間じゃない
ソウダ・・・ こいつは本気になれば私の首など ”噛み切って”・・・っ
男の体を放そうと抵抗するが びくともしない
だんだん力が抜けていき その場に座り込む
男の舌は私の首から流れるソレを追うように這ってゆく
男の口元が赤く染まる
まるで食事でもしているかのような光景に 私の中の恐怖はより膨れ上がる
逃げないと・・・ 逃げ・・・ ドウヤッテ？？？
男が怒っている 理由・・・ それは ”ナニ？”
答えを間違えれば次の瞬間 首が噛みちぎられそうで、早く早くと気が焦る
男の顔が再び上へと登ってくる
男の唇が自分の唇にかみつきそうになった時 −−−
「・・・ちっ・・・ 父の、 服！」
やっと絞り出した声に 男の動きが停止した
男の視線が再び自分の瞳へとまっすぐにむけられた
「・・・父？
・・・本当か？」
男の声は相変わらず低く、その瞳にも殺気がこもっていた
何故 疑われなければならない？
何故 人魚のあんたに 一から説明しないといけない？
「親なら何故 ココにいない？」
！！？
その言葉に喉の奥が苦しくなる
イナイ・・・ イナイ・・・
思わず顔を腕で隠した
ソンナコト・・・・
自分ガ一番 ワカッテル！！！！
「でて・・・け」
必死に絞りだした言葉
ソンナコト・・・ アンタニハ ”関係ナイ”
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
