１４６話 ページ4
時は少し遡り、Aたちが狙撃された場面を見たアシリパたち。
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「アチャ！！杉元ッ！！Aッ！！」
愛する父、信頼する相棒、大切な親友。ついさっき起こったことが今だに信じられず、三人の名前を叫ぶ。
「助からんッ、諦めろッ逃げるぞアシリパ！」
「死んでないッ！置いていけないッ！」
涙でぐしゃぐしゃになった顔のままキロランケに抱えられ、屋根の上から下りる。
「離してッ！すぐそこにいるんだぞッ」
どんなに抵抗してもキロランケの腕の力は緩まない。
「ダメだ！！二人を撃った奴が近くにいるッ」
門を開き、外へ出た。
「待ちなさいッ」
インカラマッに呼び止められ、後ろを振り向く。
「あなたさっき屋根の上から……」
「アシリパを連れて行けッ！この女は危険だッ」
キロランケはアシリパを下ろすと白石にアシリパをまかせた。
「たぶんこれだぜ、予備の舟って！！」
アシリパは松明を持ちながら予備の舟を虚ろに眺める。いつの間にかキロランケも合流しており、腰に携えたマキリは鞘だけになっていた。
「舟を出せ、逃げるぞ」
「尾形！！」
キロランケの後を追いかけるように尾形も合流する。
「谷垣源次郎は鶴見中尉たちに捕まった」
「アチャと杉元とAは……!？」
一縷の望みをかけ、アシリパが尾形に聞く。
「近づいて確認したが、さんにんとも死んでいた」
絶望、悲しみ……その感情が体の中を這い巡る。しかし皮肉にもアシリパの脳裏に映ったのは、三人の優しく微笑む姿だった。
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華洛 - いちにちでよみきってしまいました！すごく面白かったです！更新待ち続けます！ (2022年5月19日 23時) (
レス) @page34 id: 9cd2997260 (このIDを非表示/違反報告)
冬華(プロフ) - 更新待ってマス！！ (2022年3月24日 22時) (レス) @page34 id: df15541a66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し95348号(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました！更新待っています！！！！ (2020年9月22日 7時) (レス) id: ca8cd08e4b (このIDを非表示/違反報告)
マリンバ - めっちゃ好きです！(唐突)大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (2020年3月19日 15時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
境 - このお話好きになってしまいました！！！！更新頑張って下さい！！応援してます！！！！！！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海豹 | 作成日時：2019年2月17日 1時
