番外編 ページ24
5000hitを記念して(とっくに過ぎたけど)番外編です！
今回は161話での買い物の話です！
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「あの、無くても大丈夫ですから」
“たまたま”仕事が一段落したらしく、私は今、半ば強制的に鶴見中尉と買い物に来ていた。
「私がAくんに買ってあげたいと思っただけだからな、遠慮することはない」
「いや、そう言う問題じゃあ……」
月島さんには早々に見放されるし、後ろからは嫌な圧力を感じる。断るなんて選択肢は最初から私には無いのか。
強制買い物ルートを進め、店の中に入る。
「おぉ……！」
視界に広がったのは、繊細な装飾の櫛、煌びやかな簪等、とにかく一目で高価と分かるような品ばかりだった。
「……すごい」
「気になる物があったら遠慮せず言いなさい、私は少し店主と話してくる」
鶴見中尉は優しく微笑むと、店の奥へ姿を消した。
(遠慮せずにって言われても、これは)
一般市民が手にするには恐れ多すぎる額が平然と並んでいる。
「どのようなものをお探しですか？」
「ッ！？」
思わず飛び上がりそうになる。声のした方を振り向くと、そこにはインカラマッくらいの歳の女性がいた。
(ああ、店員さんか。びっくりした)
店員さんはまじまじと私の顔を観察すると、
「お客様の目、とても綺麗ですね！」
「あ、ありがとうございます」
「この簪なんていかがですか？この飾りはお客様の目と似た色をしていますし、短い髪でもつけやすいよう少し小さいつくりなんですよ！」
「は、はあ……？」
一気に説明を受け、唖然とする。
「あっ、すみません。私ったらまたはしたないマネを……」
店員さんは赤くなった顔を両手で隠す。
「いえ、とても可愛らしかったですよ」
ニコニコしながら簪を受け取る。ぶっちゃけ内心、
(年上お姉様の照れ顔！ごちそうさまです！)
お祭り騒ぎだが、顔に出さないように笑顔をキープした。
簪を買ってもらい、私たちは店から出る。
「今日は本当にありがとうございました。簪、大切にしますね」
深々と頭を下げ、私は鞄の中に簪をしまう。
「Aくん、手のひらを出してくれないか」
「手のひらですか？」
両手の手のひらを鶴見中尉に見せる。
「Aくんの好みに合うか分からないが、必要とあらば使ってくれ」
そう言って渡されたのは、一本の髪紐だった。実用的、尚且つ上品なそれは、私好みのものだった。
「さあ、病院へ戻ろうか、Aくん」
「……はい」
本当に、侮れないなこの人は。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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華洛 - いちにちでよみきってしまいました！すごく面白かったです！更新待ち続けます！ (2022年5月19日 23時) (
レス) @page34 id: 9cd2997260 (このIDを非表示/違反報告)
冬華(プロフ) - 更新待ってマス！！ (2022年3月24日 22時) (レス) @page34 id: df15541a66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し95348号(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました！更新待っています！！！！ (2020年9月22日 7時) (レス) id: ca8cd08e4b (このIDを非表示/違反報告)
マリンバ - めっちゃ好きです！(唐突)大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (2020年3月19日 15時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
境 - このお話好きになってしまいました！！！！更新頑張って下さい！！応援してます！！！！！！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海豹 | 作成日時：2019年2月17日 1時
