１１０話 ページ17
アシリパちゃん達よりも一足先に村から出た私は、さっき鹿を見た森に入ることにした。
袋から銃を出し、いつでも撃てる状態にセットする。
(町中じゃなければ、この銃も目立たないしね)
袋を鞄にしまい、湿地に向かう。心なしか森に動物の気配がない。
(ぶっちゃけ姉畑には遭遇したくないな……)
切実にそう思った。
３日間、森で迷子になったり雨に降られたりしたが、ようやく湿地に辿り着く。
「あれは……！」
アイヌの少女と軍帽の男の後ろ姿。
「アシリパちゃん！杉元君！」
「A！」
二人のもとへ行くと、アシリパちゃんの足元に一匹の犬がいた。
「アシリパちゃん、この犬は……」
「リュウは優秀な猟犬だ。きっと役に立ってくれる」
リュウは私の匂いを嗅ぐと、ビシッとその場に座った。
「おぉ……！本当に頭良いね、この子」
私はリュウの頭を数回撫る。
「どう？手がかり見付かった？」
湿地を見回し、辺りを確認する。
「一応な。あっちにヒグマのふんの上で暴れまわった跡があった」
「控え目に言って気持ち悪いな」
いくらヒグマに自分を気づかせるためとは言え、そこまで……
「アフッ！！アフッ！！」
急にリュウが走り出す。
「リュウが強く反応してる、行くぞッ」
肩に掛けた銃を持ち直し、先を走るリュウと二人の後を追いかけた。
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海豹 - こっぺさん» 毎回、どうやって夢主を原作に組み込むか悩んでいるので、そう言って下さると私も安心します！今後も頑張ります！ (2019年2月12日 15時) (
レス) id: 04b13c318b (このIDを非表示/違反報告)
こっぺ(プロフ) - とても面白くて一話目から一気に読んじゃいました！！設定がすごく好きです……。原作の話にうまく夢主を組み込めててすごいです！！これからのお話もひっそりと読ませていただきます……今後も頑張ってください！！ (2019年2月11日 23時) (レス) id: 333d27e79f (このIDを非表示/違反報告)
海豹 - ハルキさん» 読んでくださりありがとうございます！良い作品にできるよう、精進していきます。これからも読みに来てくださると嬉しいです！ (2019年1月27日 8時) (レス) id: 04b13c318b (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ - ゴールデンカムイの夢小説を探していたところ、期待以上に良い作品に巡り会えてとても満足しております。夢主の生い立ちがしっかりしているお陰で違和感が無く、とても読みやすいです。番外編も楽しく読ませてもらってます。今後の展開が楽しみです。頑張ってください。 (2019年1月26日 22時) (レス) id: dc2b322739 (このIDを非表示/違反報告)
海豹 - かほさん» いつも気にかけて下さり、本当にありがとうございます！最近は寒暖差が激しいので、かほ様も皆様も体調にはお気をつけ下さい。 (2019年1月1日 18時) (レス) id: 04b13c318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海豹 | 作成日時：2018年12月31日 23時
