今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:23,895 hit
小｜中｜大
28 ページ29
・
SIDE 町田
声が聴こえた。
目覚めの音楽が彼女の声だなんて
僕はほんとうに幸せだとおもう。
｢あ、町田さん…
あの…帰らなくて大丈夫ですか｣
｢そういえば僕たち野宿だねぇ｣
愛おしい彼女の野宿だなんて
このシチュエーションは凄すぎる…！
彼女は綺麗な目で僕を見つめている。
｢……ごめんなさい、こんなところで｣
｢いいのいいの、気持ちよかったね｣
Aちゃんはただひたすら謝ってくる、
そんなこと気にしてないのになあと
そうおもいながら真っ青な海を見つめる。
彼女の過去を受け入れると、
なんだか呼吸がしやすくなった。
しばらくすると彼女がすっと立ち上がった。
帰るのかなとおもって僕も立ち上がると、
彼女は海に向かって、
謝罪の言葉を囁くように告げる。
そして僕の方に向き直ると、
｢町田さん、よかったら
一緒にご飯食べに行きませんか？｣
それは彼女からのうれしいお誘いだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗夜 | 作成日時：2014年3月30日 2時
