僕の彼女はすとぷりアンチ【ころん】

1アンチ 出会い ころん ページ2

彼女と僕が出会ったのは飲みの席のことだった


1年間のやまのレポート提出が終わったことの打ち上げ


という名目の合コン


合コンということは僕も参加してから知った


誘ってきた友達も知らなかったようで謝ってきたけど奢ると言われたので仕方なしにちびちびとなっちゃんを飲んでた


すると


きみが前に座ってきたんだ


『初めまして。お酒飲まないの？』


ころん「え…あ…まだ…」


一瞬思考回路が止まった


目の前には透き通るような目をした綺麗な女の子がいた


『わたし、一柳A。聞いたことある？ここにいる人はみんな同じ学部のはずなんだけど』


確かに名前は聞いたことある


以前のレポートで最優秀と言われて褒められてた


どんな子か見ようと思ったけど人だかりで見えなかったんだっけ…


まだ緊張して首をぎこちなく縦に動かした


目の前の子…Aさんは嬉しそうに微笑んだ


少し長い横髪を耳にかけて、オレンジジュースを飲む


この子はお酒飲めないらしい


出会ったばかりなのにその顔も仕草も素敵すぎて僕も自然と笑うことが出来た


ころん「あっ、僕、青柳論です！いつも後ろの方の席に座ってます」


『後ろの方かぁー、わたしだいたい前なんだよね。後ろだと寝ちゃいそうで』


真面目な子なんだなと思った


話を聞くというよりかは声を聞いてる感じになってた


『論くんでいいのかな』


ころん「みんなからはころんって呼ばれてるからころんでいいよ」


『ころんって…すとぷりの？』


彼女の眉がぴくっと動いた


やばい


リスナーだったかもしれない


さっきカバン見た時グッズらしきものはなかったんだけど


ころん「あー、なんかあだ名はそこから来たらしいけど…ぶっちゃけ僕すとぷり？のことよく知らないんだよねー」


はははとかわいた声で笑って誤魔化す


これ、バレたらまずい……


立場的にも、僕がこの子と付き合うっていう将来的にも…


『そうなんだ。まあわたしもリスナーじゃないんだけどね。よろしくね、ころんくん。わたしはAとか適当に呼んで』


よかった……


それにしても


こんな素敵な女の子と出会えたなんて


目配せで誘ってきた友達に感謝の意を示すとグッショブサインを送られた


今度なんか奢ろう

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