秘密7 ページ34
黙ったまま俺の隣に座ったのは柳田さんだった。
「..........。」
『..........。』
「あのさ、何に落ち込んでるかは知らないけどさ、さっきのジャンプ、誇っていいと思うよ。
練習して、あれを自分のものにできたら、その時は花菱はもう全日本に必要不可欠な存在になってるから。」
誇っていい?必要不可欠?俺が?
景色が滲んで、涙がこぼれた。
俺は、誰かがこう言ってくれるのをずっとずっと待っていたのかもしれない。
頭にタオルが乗せられて、大きな手が優しく背中をさすった。
『ぅぁ......ふっ......』
嗚咽を必死に飲み込もうとすると変な声が出た。
俺かっこ悪いなぁ。
柳田さんの肩に額を押し付ける。
何も言わずに背中を撫でてくれるのが今の俺には心地よかった。
柳田さんからは柔軟剤とは違う、優しい匂いがした。
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ray(プロフ) - もこライオンさん» ありがとうございます!何かわりと扱いヒドくなってますよね笑 (2015年9月28日 9時) (レス) id: b312eaf083 (このIDを非表示/違反報告)
もこライオン(プロフ) - 石川君のやり取りおもしろい!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2015年9月28日 7時) (レス) id: 961e888ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - ハル@チョコレート食べたい系女子さん» うわわわ、ご指摘ありがとうございます (2015年9月28日 6時) (レス) id: b312eaf083 (このIDを非表示/違反報告)
ハル@チョコレート食べたい系女子(プロフ) - オリジナルフラグを外して下さい。 (2015年9月28日 1時) (レス) id: 2184a38450 (このIDを非表示/違反報告)
百合絵 - 評価はできませんが、コメント第一号。大歓迎ですよ。わけあって、今は、書いていませんが・・・。 (2015年9月27日 22時) (レス) id: 90c5ca594f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ray | 作成日時:2015年9月27日 18時