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#15-誕生日編9- ページ15

小さなバルコニーに出ても、最上階だから誰も見ていない。
月は私たちを光で照らし、2人だけのダンスフロアが出来上がる。



こういう踊りをしたことが私の手をそっと掴んで
腰に手を回して、優しくリードしてくれる。




どこから見ても、この人は完璧で魅力しかない。




どこからか流れてくるこの音楽も、現実か夢なのか
分からないほど、このひと時に溺れたいと思った。





日『...あー、あのさ」





踊り終わって口を開いたひろの顔はとても赤い。





貴『何?』


日「あー...綺麗だよ、本当に」


貴『ふふ、さっきも聞いたよ』


日「何回言っても足りない、本当に綺麗」


貴『ありがとう、こんなに素敵なプレゼントしてくれて』





月は綺麗、部屋も、ドレスも、あなたも。
魔法にかけられて、夢のような気分だよ。





日「終わりじゃない、まだ」





私の手をとって、綺麗な瞳でまっすぐ私を見る。

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作者名:Ray | 作成日時:2018年2月21日 23時

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