HarryPotter~賢者の石~ (ページ28)

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第74話ページ28

Aside

ﾊﾘ「ロンを頼むよ。ふくろうを飛ばしてダンブルドアに知らせて。僕たちはロンの言う通り進まなくちゃ。」

ハリーがハーマイオニーにそう言った。

ﾊｰﾏ「あなたちなら大丈夫よ。あなたたちは偉大な魔法使いと魔女だわ。」

貴『ハーマイオニーほどじゃないわ。』

ﾊｰﾏ「私なんてただ勉強が出来るだけ。でももっと大事なものがあるわ。友情とか勇気とか。気をつけてね。」

ハーマイオニーはそう言いながら私を抱きしめた。

ドアの前まで来ると、ハリーが私にこう言った。

ﾊﾘ「A、行ける？」

貴『...もちろん。言ったでしょう？あなたとならなんでも出来るって。』

私がそう言うと、ハリーは嬉しそうに笑った。

ドアを開けると、そこにはスネイプ＿＿ではなくクィレル先生が鏡の前で立っていた。

あれはみぞの鏡...？

ﾊﾘ「あなたが？まさかそんな！スネイプのはずだ！だって…。」

ｸｨ「彼はいかにも怪しげに見える。スネイプがいれば、誰がこんなクィ、クィ、クィレル教授を怪しむかな？」

クィレル先生はふざけたようにそう言った。

ﾊﾘ「でもスネイプはクィディッチの試合で僕を殺そうとして…」

ｸｨ「スネイプではない、私が殺そうとした。あの時スネイプのマントが燃えた拍子に目を離さなければうまくいっていたのに。スネイプは反対呪文で邪魔していたのだ。」

ﾊﾘ「スネイプが僕を助けようとした？」

ハリーも私も驚きを隠せなかった。

ｸｨ「お前は目障りだったのだよ…特にハロウィーン以降。」

貴『じゃ、トロールを入れたのは…？』

ｸｨ「そう、私だ。だが、スネイプはだまされなかったがな。みんな地下室へ急いだのにあいつだけは３階へ向かった。あいつは常に私を疑っている。一人きりにはしなかった。だが、あいつは知らん。私は一人ではない。」

クィレル先生はそう言って、私に1歩近づいた。

ｸｨ「Ms.シャルル...君は本当に美しい...ご主人様が魅了されるのがよく分かる...君はご主人様に従わなければならない。さぁ、こちらへ来なさい。」

私はクィレル先生を睨みながらこう言った。

貴『嫌よ！絶対にそんなことしないわ！！私に近づかないで！』

するとクィレル先生の顔が怒りで歪んだ。

ｸｨ「生意気なことを...」

するとクィレル先生が私に手を伸ばし、何か呪文を唱えた。

小さく、聞き取れなかったが、私の意識はそこで途絶えた。