HarryPotter~賢者の石~ (ページ24)

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第70話ページ24

ハリーside

ス「どうかしたかな？グリフィンドールの諸君、こんな天気のいい日に外にも出ずに何をしてるんだね？」

スネイプだ。

血の気が引いていくのがわかる。

ﾊｰﾏ「あ、その...私達ただ...」

ス「気をつけたまえ。怪しまれますぞ、企みでもあるかと。」

スネイプはそう言うと、颯爽とマントをひるがえして行ってしまった。

貴『...ハリー、どうする？』

もう、こうするしかないんだ。

ﾊﾘ「石を探しに行く。今夜だ。」

その夜、僕とロンは、同室の仲間が寝静まるのを待って、談話室へと降りた。

Aとハーマイオニーも同じタイミングで降りてきた。

抜け出そうと出口に向かおうとした途端、ネビルのカエルが足元にいるのがわかった。

ﾊﾘ「トレバー！」

ロ「トレバー、シーッ。ここにいちゃいけないよ！」
　
ロンが必死でトレバーを追い払おうとした。

ネ「君たちもだろ？また抜け出すつもりなんだね？」

近くの椅子からネビル·ロングボトムが現れた。

ﾊﾘ「ネビル聞いてよ。僕たちどうしても...」

ネ「駄目だ！行かせないよ。またグリフィンドールの点が減る。ぼ、僕戦うぞ！本気だぞ！」

ネビルは僕たちの話を聞いてくれる気配もない。

するとハーマイオニーが杖を持って1歩前へ出た。

ﾊｰﾏ「ネビル、本当はこんな事したくないけど...ペトリフィカルス・トタルス！」

するとネビルは石のように固まって、そのまま倒れてしまった。

ロ「君って時々おっかないよね。そりゃあさ、すごいけど。...でも怖いよ。」

貴『仕方ないわ...ごめんねネビル...』

ﾊﾘ「行こう。ごめん...」

ﾊｰﾏ「ごめんなさい...」

ロ「君のためなんだよ、本当。」

それぞれネビルに向かってそう言うと、僕たちは穴を通り、廊下を進み、三頭犬がいる部屋へと向かった。

ﾊｰﾏ「ちょっと、足踏まないでよ。」

部屋までの道のりは少し暗かった。

ロ「ごめん。」

貴『アロホモラ...』

Aが呪文を唱えて扉を開けた。

ロ「ちょっと待てよ、こいつ…」

ﾊﾘ「いびきをかいてる。先にスネイプが来てハープに魔法をかけたんだ。」

三頭犬はぐっすり眠っているようだった。

ロ「うぅっ、臭い息...」

ﾊﾘ「足をどかそう。」

ロ「えぇ！？」

ロンははじめこそ嫌がったがこうするしかないと覚悟を決めたのか、コクリと頷いた。

ﾊﾘ「急がなくちゃ！」

そう言ってそれぞれ位置について、いつでも持ち上げられる体制をとった。