第67話 ページ21
Aside
ド「父上が聞いたらなんて言うか。こんなの召使いの仕事。それに、Aまで巻き込ませた。こんな森にAみたいな子がいるべきじゃないんだ。ごめんよA」
貴『え？あ、あぁ...大丈夫。気にしないで...』
ﾊﾘ「ドラコ、まさかとは思うけど、君もしかして怖い？」
ド「怖い？僕が？」
心做しかハリーとドラコの間にバチバチッという光が見える。
すると少し奥の方で音がした。
ド「聞いたか...？来いファング」
しかし、ファングは固まったまま動かない。
ファングが見つめる先に、ユニコーンがいた。
それに覆い被さるように、黒い、何かが、動いていた。
ド「ぅわぁぁああああ！！助けてーっ！」
ドラコがそれを見て真っ先に駆け出した。
ファングがドラコの後を追うように駆け出そうとした。
貴『ちょ、ファング！そんな急に駆け出したらっ...きゃ！』
ファングは私の足元にいたため、私は暴れるファングを足が当たらないように避けようとして、足をもつれさせてしまった。
そのまま転倒し、その勢いで足を捻ってしまった。
ﾊﾘ「A！！」
ハリーが私に駆け寄った。
ﾊﾘ「大丈夫...？」
貴『平気よ。でも...』
ユニコーンに覆いかぶさっていた黒いものが私たちの方に近づいてくる。
ハリーが少し後退りをすると、木に引っかかって尻もちをついてしまった。
貴『ハリー！』
そうこうしているうちに、黒いものがもう間近に迫っていた。
その時だった。
私たちの上を飛んで何かが現れた。
身体は馬のようで、馬の頭があるはずの所には、人間の上半身が見える。
黒いものはそれを見ると消えてしまった。
？「ハリー·ポッター、A·シャルル。森から出なさい。森の者は君たちを知っている。今この森は安全じゃない。君たちにとってはね。」
馬のような、人間のようなものが私たちに話しかけた。
ﾊﾘ「さっき、僕たちを襲ってきたものはなんだったの？」
ハリーが恐る恐る聞いた。
？「恐ろしい怪物だよ。ユニコーンを殺すのは大きな罪だ。ユニコーンの血を飲めば死にかけた命も蘇らせる事ができる。だが、代償は大きい。純粋な生き物を殺し、その血が唇に触れた瞬間からその者は呪われる。生きながらの死だ。」
貴『そうまでして誰が生きたいの？』
？「誰だと思う？」
ﾊﾘ「もしかして･･･さっきあのユニコーンを殺してその血を飲んでいたのは、ヴォルデモートだったの？」
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作者名：sky doll | 作成日時：2019年10月19日 9時
