HarryPotter~賢者の石~ (ページ18)

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第64話ページ18

Aside

ハリーは静かに、ダンブルドアの話を聞いている。

ﾀﾞﾝ「だから、Aはこの鏡に違和感を感じた。君はハリーがここに来ることを心配してついてきたのじゃろう？」

ダンブルドアは私を見据えてそう言った。

ﾀﾞﾝ「ハリー、明日この鏡は別の場所へ移す。もう探そうとしてはいけないよ...。たとえ再びこの鏡を見つけても、もう大丈夫だろう。夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのは良くない。さぁて、この素晴らしいマントを被ってベッドに戻ったらどうかのう？」

ハリーが立ち上がった。

ﾊﾘ「先生、一つ質問してもいいですか...？」

ﾀﾞﾝ「いいとも。今のもすでに質問だったしね。...でも、もうひとつだけ質問を許そう。」

ダンブルドアは優しく微笑んだ。

ﾊﾘ「先生なら、この鏡で何が見えるんですか？」

ﾀﾞﾝ「わしかね？厚手のウールの靴下を一足、持っているのが見える。」

ダンブルドアはそう言って空き教室から出ていった。

クリスマス休暇を終え、ハーマイオニーがホグワーツへ戻ってきた。

私が1日で戻ってきたことを知り、「手紙をくれればよかったのに！」と言った。

図書館で4人で勉強をしていると、ハーマイオニーが1冊の大きな本を持ってきた。

ﾊｰﾏ「私ったら、なんでこの本を調べようと思わなかったのかしら。」

そう言いながら机の上にドサッと置いたので、ハリーもロンも驚いていた。

ﾊｰﾏ「私にとって、軽い読み物なんだけどね。」

そう言ってハーマイオニーは本を開き始めた。

ロ「これが軽い？」

ロンがそう言ったのを聞いて、ハーマイオニーは目で「黙って」と言ったようだった。

するとハーマイオニーは急にページをめくるのを止めた。

ﾊｰﾏ「あった！ここよ。ニコラス·フラメルは、我々の知る限り、賢者の石の創造に成功した唯一の者！」

私はそこでハッとした。

列車の中でハリーのカエルチョコレートに入っていたカードの裏にもそんなような事が書かれていた！

しかし、ハリーもロンもピン、とはこなかったようだ。

ロ「何、それ？」

この反応だ。

ハーマイオニーは信じられない、という顔をした。

貴『ハリー、あなたの持ってるダンブルドアのカードの裏にも同じようなことが書かれてたわ。つまり、あの犬が守っているのは賢者の石に違いないってことよ...！』

ﾊｰﾏ「さすがA！」

ハーマイオニーはそう言って私に抱きついた。