HarryPotter~賢者の石~ (ページ1)

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第47話ページ1

ハリーside

声の主はフィルチだった。

ﾌｨ「いい子だ。しっかり嗅ぐんだぞ。隅の方に潜んでいるかもしれないからな。」

フィルチがミセス·ノリスに話しかけている。

心臓が凍る思いだったが、みんなを手招きし。急いで自分についてくるように合図した。

僕たちは音を立てずにフィルチの声とは反対側のドアへと急いだ。

最後のネビルの服が曲がり角からヒョイと消えた途端、間一髪、フィルチがトロフィー室に入ってくるのが聞こえた。

ﾌｨ「どこかこの辺にいるぞ。隠れているに違いない。」

フィルチがブツブツ言う声がする。

ﾊﾘ「こっちだよ！」

僕は他のみんなに耳打ちした。

鎧が沢山飾ってある長い廊下を、石のようにこわばってはい進んだ。

フィルチが近づいてくるのがわかる。

しかし、突然、ネビルがあまりの恐怖に悲鳴をあげ、闇雲に走り出した。

つまずいてロンの腰に抱きつき、二人揃ってまともに鎧にぶつかって倒れ込んだ。

ガラガラガッシャーン！！！

城中の人を起こしてしまいそうなすさまじい音がした。

ﾊﾘ「逃げろ！！！！」

声を張り上げ僕たちは廊下を疾走した。

フィルチが追いかけてくるかどうか振り向きもせず、全速力でドアを通り、次から次へと廊下を駆け抜け、今どこなのか、どこへ向かっているのかも分からず、タペストリーの裂け目から隠れた抜け道を見つけ、矢のようにそこを抜け、出てきたところが「妖精の魔法」の教室の近くだった。

そこはトロフィー室からだいぶ離れていることが分かった。

ﾊﾘ「フィルチを巻いたと思うよ。」

僕は冷たい壁に寄りかかり、額の汗を拭いながら息を弾ませた。

ネビルは体を2つ折りにしてゼイゼイ咳き込んでいた。

ﾊｰﾏ「だから＿＿そう＿＿言ったじゃない＿＿」

ハーマイオニーは胸を押さえて、喘ぎ喘ぎ言った。

ロ「グリフィンドール塔に戻らなくちゃ、出来るだけ早く。」

ﾊｰﾏ「マルフォイに嵌められたのよ。ハリー、あなたもわかってるんでしょう？はじめから来る気なんてなかったんだわ...マルフォイが告げ口したのよ。だからフィルチガ誰かがトロフィー室に来るって知っていたんだわ。」

僕も多分そうだと思ったが、ハーマイオニーの前ではそうだと言いたくなかった。

ﾊﾘ「A、大丈夫？」

貴『大丈夫よ＿＿＿ただ＿＿こんなに早く＿走ったことなんて＿＿＿なかったから＿＿＿＿』

Aはどこか嬉しそうに肩で息をしている。