変わらないままの心

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ねぇ、ガヤ。

今、だれを見てるの？
目の前にいるのは、俺だよ。


いつも"裕太"って呼んでくれてたのに、さっき"玉"って、前の呼び方になったのは、無意識？



俺の気持ちに応えたいって言ってくれたとき、泣きそうなぐらい嬉しかったんだよ。

好きな人とするキスや、体を重ねて抱き合って眠ることが出来るのが、こんなにも幸せだなんて、ガヤのおかげで初めて知ったんだよ。



だからね、ごめんね。
そんな簡単に、ガヤを手放すことなんてしないよ。
だって、初めて話した時から、ガヤの側にミツがいる時も……ずっと好きだったんだから。
初めて、自分から本気で求めた人だから。



ガヤが見ているのは、俺じゃない。
最初から、俺を本当に見てたわけじゃない。
そんなこと分かってる………
けど、この気持ちは簡単には変えられないんだよ。



今日も、いつもと変わらず愛を確かめあって、好きって伝えるんだ。
少しでも、ガヤの心のなかに俺と言う存在を残してもらえるように。



「ガヤ、大好きだよ。何があっても一緒にいたいし、俺が側にいるからね」

何も知らないフリをして、好きを伝える。





言葉にしなきゃ伝わらないんだよ……ミツ。
ガヤは寂しがり屋だから、言葉にして一緒にいないとダメなんだよ。

ミツだって、ガヤからたくさん伝えてもらったでしょ？
ガヤは、いつも一緒にいてくれたでしょ？


同じことがミツにできる？
俺にはできるよ。
だって、ミツに負けないぐらい、ガヤのことが好きなんだから。



ー お願いだから………今さら、俺からガヤを奪わないで ー

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