ー五ー ページ15
お久しぶりです!過去編(らしきもの)まだまだ続きます…!お付き合い頂ければ幸いです。
ショック受けることとか、現実って辛いこともあるけど、みんな強く生きような
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カミングアウトから少しの間は、それなりに慌ただしくしていた。
というのも、こっそりではあるが初めて当主に呼び出されたかと思えば、悟のお目付け役を命じられ、定期的に報告するように言われたのだ。
当の本人は想定内だったようで、「あっちもあっちでお前なら俺に入り込みやすいと思ってんだろ。それに変なやつにこっそり監視されたり、俺が直接顔を出すよう言われるよりマシ。イッセキニチョー」と鼻を鳴らしていた。まぁ確かに、私なら悟の悪いように報告はしないけれども。
肝心なのが“存在の秘匿“に関してだった。
今まで任務は隠密のものしかなかったので始終透明化していればよかったが、一人暮らしになるのでそういうわけにもいかない。
五条家の箱庭から表へ出るということで、術式を考慮して必然的に別人の姿をしていれば良くね?となったわけだが、透明化の要領で別人の皮をかぶっているような状態にしようとするも、イメージが曖昧なせいか、なかなかうまくいかなかった。
そこで悟が雑誌を持ってきてくれて、そこに載っている女の子を指差した。
「お前の術式は滅茶苦茶大雑把に言えばイメージを具現化できるもんだ。だからこそイメージに具体性が増すほど成功率が上がる。まずはこいつを完璧に真似して、他のやつの髪、服、顔立ち、体型を順々に合成していけ。」
発想に内心拍手を送りつつ、なんやかんやして出来上がったのが今の“別人の私“の原型とも言える姿である。
ここで一件落着と思いきや、元の私に戻るという工程にまた問題が発生した。
私の術式は「時間を遅める」もの。仮想呪法もこの類で、これを解除するには術式反転が必要になる。
それ自体はすでに習得していたのだが、反転するということは「時間を早める」ことになる。
つまるところ、「遅くなる」ことと「早くなる」ことで時間の矛盾が生まれ、__まぁとんでもない爆発が起きる。
戻るというよりも皮を内側から高火力でぶち破るような感じである。
これを予測した悟が念様な準備のもと無下限で私の四方を囲むように発動しながら実験したために人にも建物にも被害を出すことはなかったが、軽い気持ちでやっていたら今度こそ首が繋がっていなかった可能性があると思うとゾッとした。悟様様である。
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梅枝(プロフ) - 氷雨霰さん» 返信が遅くなってしまい大変申し訳ありません。誤字指摘いただき大変助かりました、ありがとうございます! (2022年3月25日 22時) (レス) id: 810501db12 (このIDを非表示/違反報告)
梅枝(プロフ) - ぱるむさん» 返信遅くなってしまい大変申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます! (2022年3月25日 22時) (レス) id: 810501db12 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨霰 - すっごい面白かったです!!あと、わざとだったら本当に申し訳ないんですが…題名の「呪術士」、もしかして「呪術師」の変換ミスかもです! (2020年12月13日 1時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - めっちゃ面白いです!応援してます!頑張ってください! (2020年12月9日 21時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅枝 | 作成日時:2020年11月24日 0時