1st 私のカウンセラー【utit】【srr】

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スマホで適応障害について調べながら帰路につく

調べれば調べるほどその病気の自覚が出てくるようで途中で見るのをやめた

あまり急がずとも、いつもの部活がある日に帰宅する時間と同じ時間に家に着くことができた

『ただいま』

「あっ、おかえり姉ちゃん

...どうだった？」

正直に言うべきか少し躊躇ってしまったが、隠してもいつかはバレてしまうと気づき決心して伝えた

『あのね、

私、適応障害の可能性が高い...みたい』

「適応障害....」

『まだ自律神経失調症っていう可能性もあるけど...

多分適応障害だと思う』

「そう、なんだ...

ごめん、姉ちゃん...」

『成瀬が謝る必要なんてどこにもないよ』

神妙な顔をした成瀬に私は大丈夫だからと声をかけようとした瞬間

「夏休み、家出しよう」

と、突拍子もないことを口走った

否、計画していたのだから突拍子もないことはないのだが突然すぎて私の頭では瞬時に理解することが出来なかった

『急すぎない...？』

「一刻も早くあいつらと遠ざかった方がいいと思う

それに、実はSNSで俺らを匿ってくれる人見つけた」

『え、それ...大丈夫なのかな？』

「大丈夫、結構長い付き合いの友達だから

まあ少し年上だけど...

でも、ガチで親切なのは間違いない

だって俺に言ってくれたんだ

お金には困ってないし、家にいるのは辛いでしょ？

だからいつでもおいでって

その人も昔色々あったみたいでさ...」

『そう、なんだ...』

成瀬がそういうならきっといい人なんだろう

それに、正直今よりましな生活さえできればもうどこでもいい

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