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story.5 ∗*゚ ページ6

貴女「おにいーーーー!!」

黒尾「Aーーーー!!」

体育館に入ると、音駒の人は海さんしか居なくて。

みんな私を探しに行ったって。

海さんが皆に連絡してくれて、だんだん戻ってきた。

半分くらい戻ってきた頃、すごい足音を響かせて、おにいが体育館に入ってきて、全力で飛びついた。

勿論おにいはちゃんと受け止めてくれて、今は感動の再会中。

黒尾「ごめんな、俺が一緒に行ってやれば…!」

貴女「おにいあのね、赤葦さんが助けてくれたの!優しくてね、かっこよくてね、」

黒尾「ちょ、ちょっと待てA…!今は兄妹の再会を喜ぶところだろ!?」

孤爪「クロ、諦めて。A、話さないと気が済まないモードに入ってる」

貴女「研磨くん!あのね、赤葦さんがね!」

孤爪「そっか。よかったね。でも、まだ早いからね?」










木兎「なあ!あの子黒尾の妹!?まじで!?」

海「黒尾の妹だよ。研磨にとっても妹みたいな感じだけどね」

木葉「はー…なんつーか、あんま似てねーな」

小見「胡散臭い兄と、超ピュアな妹って感じ?」

猿杙「てか、こっちまで聞こえてるのに気づいてるのかな…」

夜久「気づいてねーな」

木兎「ん?あかーしどした?なんか顔赤くね?」

赤葦「…赤くないです」

木葉「えっ、なにお前、照れてんの!?」

赤葦「照れてないです」







離れたところでそんな会話がされていることには気づかず。

私が赤葦さんのかっこいいところを話す度、おにいと研磨くんの、赤葦さんへの視線が鋭くなることにも気づかなかった。









黒尾「うちの妹がお世話になったみたいで」

赤葦「いえ」

孤爪「でも、Aはあげないから」

赤葦「え?」

「「「(あっ、こいつもシスコンだ)」」」

孤爪「Aはチョロいけど、シチュエーションにときめいてるだけだから」

赤葦「えっと、」

貴女「研磨くん研磨くん!今ね、灰羽くんが頭撫でてくれたの!」

孤爪「よかったね。あとでリエーフはクロに扱いてもらうとして、とりあえず髪直してもらったら?」

灰羽くんがわしわしって撫でるから、私の髪はぐちゃぐちゃだ。

貴女「ん!そーする!おにいー!髪の毛やってー!」

黒尾「ほら、ここ座んなさい」

「「「「(あれ、黒尾がやってんの!?)」」」」

孤爪「あんな感じだから。勘違いしないでね」

赤葦「(牽制された…)」

そんなやりとりがあったなんて知らない私は、おにいに髪を直してもらって上機嫌なのであった。

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作者名:沙夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annzuamenoheya/  
作成日時:2024年3月6日 9時

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