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入ってきた4人の男性は間違いなく私の大好きな浦島坂田船のメンバーで、その中でも私の最推しである坂田さんらしき男性と目が合う。
瞬間、雷のような衝撃が走る。
あの歌声を初めて聴いた時のような、その時よりも大きな。
向こうも目を見開きこちらを見る。
三秒ほど互いに固まった後うらたぬきさんらしき人が坂田さんと思われる男性を肘でつつき互いに我に帰り目をそらす。
残りのスパゲティを食べてしまって手を洗いにトイレに行く。
そして席に戻ろうとして振り返る。
顔が赤くなるのが分かる。
推しがこんなに近くに居るのだ。
不可抗力だろう。
仕方ない。
「あ、すみません!」
私がもたつくせいで推しを待たせてしまったと思うと申し訳ない。
「あ、大丈夫やで?」
なんてやさしいんだ…
「それじゃ、」
軽く会釈して立ち去る。
「あれ、ねえさん幸せそう。」
席に着くと弟に突っ込まれる。
しょうがないじゃないか。
「まあね。」
推しにあってしまったのだ。
「よかったね?」
本当に私は幸せだ。
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作者名:わらび | 作成日時:2020年7月11日 17時