すいーと・すいーと・まいほーむ【あほの坂田】

なな ページ8

「あの…坂田いてますか？」


急に声を掛けられ、『ひゃいっ！？』と へんてこな声が出てしまう。
『あっ…、』と口許を覆うと、相手の男の人にくすくす笑われてしまった。


『すいませんっ…、あ、どうされましたか？』
「坂田っていうヤツいてます？」
『………は？』


サカタ、さかた、坂田……
確か、患者さんの中に坂田っていう方は、いなかったよね…？
もしかしなくても…、坂田先輩の事？


『か、看護師にならいてますが…？』
「そうそう、坂田明っていうヤツ」
『』

…坂田明。正真正銘、坂田先輩の本名だ。

『あの…お名前教えてもらっても…？』
「、ごめん忘れてたわ……俺は浦田。坂田に迎えに来いって言われてさ、」
『…浦田さん！ああそういう事か！』
「…？」

すべての辻褄が合って、思わず声を上げる。

1人で頷いていると、浦田さんが「…あの？ｗ」と笑いを堪えていた。

『…ﾊｯ!い、いえ何もないです！どういうご用件でしょうか…？』

「だから迎えに来たって言ったじゃんｗ」

『あっ…ｗよ、呼んできますね！』

浦田さんには待ってもらい、ナースステーションを後にする。

……浦田さんかぁ…坂田先輩の友達なだけあって、イケメンだなぁ…

先輩よりは小さくて、ちょっぴり怖い印象を受けるけど、笑うとすっごく眩しい人だ。

(…ところで、坂田先輩どこなの？)

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