じゅうろく ページ17
その後二人でご飯を食べ、ふらふらっと歩き回って。
特別何かあるわけもなく、だらだらと時間を過ごしていた。
「Aちゃん帰らなくて大丈夫？」
『はい、坂田先輩まだ帰ってないし…』
「あ、そっか。Aちゃん今日仕事サボったんだもんね」
『…そうですけどっ』
意外だなぁと笑われてしまう。…いや、褒めてんのか貶してるのか分からない。
「しっかしねぇ…坂田も幸せ者だなあ」
『？』
ふらりとベンチから立ち上がった浦田さんを見上げる。
つられて腰を上げると、二人してまた歩き始めた。
『幸せ…者？』
「うん。だってさ、こんな真剣にプレゼント選んでもらって、すっごい愛されてて。こんな娘彼女にもらっちゃったりしてさ、ホント凄いわ」
『そう、ですか…？、』
「そうだよ。これからも坂田をよろしくな」
えらく畏まって言われ、何だかこそばゆい感覚になる。
『はい、』と答えると、「ん、頼んだぞ」とニカっと微笑まれた。…くそぅ、悔しいけどカッコイイ。
「ってことで、Aちゃんにプレゼント」
『プレゼントっ！？』
急に差し出された小さな袋に驚いて、素っ頓狂な声が出る。
あわあわと慌てていると、「いいから受取って」と袋をずいっと押し付けられた。
『わっ、可愛い…！！』
中に入っていたのは、薄紅色のお花のヘアピン。
ふわっと淡い赤色に金色のピンがよく調和されていて、可憐で大人っぽい印象を受ける。
「それぐらいだったら病院にも付けていけるだろ」
『ありがとうございます！また今度お返し、』
「いいって。その代りに、坂田と仲良くしなよ」
…浦田さん…何ていい人なんだろう。泣ける。
ピン止めをぎゅうっと握りしめ 浦田さんを見上げると、丁度視線が合った。
「…駅まで送ってくわ」
『えっ…いいんですか？』
「当たり前だろ」
＿＿＿行くぞ、と歩き始めた浦田さんの背中に、そっと両手を合わせ拝んだ私だった。
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ナギ(プロフ) - 『なな』なんですけど、なんで浦田さんがなまってるんですか？うらさん埼玉県出身ですよ？ (2022年11月7日 22時) (
レス) @page8 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 梨鈴＠坂田家さん» えっ是非（は） んええありがとうございます；；大丈夫です私も書きながらニヤニヤしてました（） (2019年12月22日 17時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
梨鈴＠坂田家 - もでらーとしゃんしゅきでしゅ。けっこんしましょ。(((キモ あ、すごくおもしろかったです。読み終わったあとの余韻(?)すごすぎてずっとニヤニヤしてました((キモいってだから (2019年12月11日 18時) (レス) id: 0ebf5613e7 (このIDを非表示/違反報告)
扇@crew(プロフ) - もでらーと。さん» ありがとうございます！それでは、【決定事項】に追加させて頂きます。 (2019年10月3日 17時) (レス) id: 7b253820d2 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 扇@crewさん» はい … !! よろしくお願いします (2019年10月3日 14時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もでらーと。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時：2019年4月25日 17時
