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｢校長！｣
と今にも掴みかからんとする勢いで声を出す黒…スネイプ。
それを手で制し、
｢その話は後ほどな。
A、お主の向かう部屋はこちらじゃ。｣
と手を差し出し、少女…Aをエスコートした。
=====校長室=====
｢危なかったのぅ。よう機転を効かせた。それよりも部屋の外に出ておるとは思わなんだ。｣
笑いながら紅茶を用意してAの前に置いた。
『ありがとうございます。それで…私の名前を知っていたのは何故ですか？』
｢それはの、《天からの声》とでも言おうかの。
Aが《結末を知りし者》と聞いたのじゃ。｣
『ここが夢でなく、私の思った通りの世界なら…知っていますね。
貴方がホグワーツの校長で、偉大な魔法使いアルバス・ダンブルドア先生という事と、先程の先生がセブルス・スネイプ教授ということを。』
いただきます。と紅茶を一口飲む。
ダンブルドアも続いて紅茶を飲み、続ける。
｢どこまで知っておるのかの？｣
『私は…ひとつの内容の結末を知っています。
ここの世界の事は私の居た世界だと小説と映画になっていて、内容が少し異なります……。』
ダンブルドアは少し考え、
｢そのことは他に話すでないぞ。
予言より確実で、狙われやすい。｣
『分かりました。
それでなのですがお願いしたいことがあります。』
改めてダンブルドアに向き直り、視線を合わせる。
｢ワシに出来ることなら？｣
『私に魔法を教えてください。
自分の身は自分で守れるように…あの人を、皆を守れるようになりたいんです。』
｢… A、君はワシに何をくれる？｣
ダンブルドアの言葉がこんなに重くなんて…物語を楽しむ観客じゃないとこんなにも圧があるものなんだと思いながらAは答えた。彼と同じように。
『…何なりと。』
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作者名：サクサクパンダ | 作成日時：2023年11月15日 11時
