不滅華 (ページ49)

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『うん。…これから先も知っていても言わない。変わってしまうと困るんだ。…って既に変えているから何が起こるか分からないが、私という異物がどう作用するか分からないんだ。』

下を向き放つAの声がスネイプには震えているように、泣いているように感じ自然とAの手をとり一番近くの空き教室へ入った。

『セブルス君、急にどうしたの？』

｢お前が… Aが居て何かが変わるかも？変わってもいいではないか！先が分からないことは普通のことだ。それにお前を、Aを犠牲にした世界で皆が喜ぶと？校長も、ミネルバも、ポッターたちもそれをヨシとはしないだろう。…もちろん私もだ。｣

普段のスネイプからは考えられないほど一気に捲し上げるように話している姿にAは笑おうとしたが、それとは反対に涙を流していた。
スネイプはAの涙に驚き、焦っていたが自身のハンカチを取り出しAの涙をそっと拭った。

『ありがとう。トロール事件で既に変わってた。その時から自分が居ない方がもしかして…って思ってた。
…うん、未来が変わっても大丈夫だ。私強いしね！』

にこりと笑ってスネイプにいう。

｢お前は1人ではない。｣

『ありがとう。』

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