不滅華 (ページ48)

今日:6 hit、昨日:78 hit、合計:29,669 hit

45 ページ48

『あー…この辺の説明は後々する。』

頬をポリポリと掻きいうA。

｢あ、はい。それでお話なのですが、ダンブルドアには進言させていただいたのですが、私を使ってくれないかと。教職は付けませんが雑用でもなんでも…｣

クィレルが言うのを聞き、Aはダンブルドアを見るとパチンとウインクをした。

『んー…おじいちゃんにしても私にしても人使い荒いですよ？』

｢大丈夫です！私には分かりませんが、貴女に助けられたこの命を貴女のために使いたいと…貴女の従者になりたいと思ってます｣

『おじいちゃんじゃなくて私!?』

｢クィレルには特殊能力があったのぅ？｣

ダンブルドアがクィレルに助け舟を出すかのように口を挟んだ。

そうだ！というようにクィレルは何かの呪文を口にした。

ポンという音とともにAたちの目の前に小さなドラゴンが現れた。

『へ？ドラゴン？？？』

｢ええ、そうなんです。大きさも私の意思で変えられますし、ご覧の通り話をすることも出来ます！｣

これにはスネイプも驚いて｢ほぉ｣と声を出した。

『うん、わかった。私が引き受ける。』

Aが明るくそういうと隣から

｢なっ！お前は自分が何を言っているのかわかっているのか？？！｣

『え？面白そうじゃない？それに色々やってもらえそうだし？』

パタパタと飛ぶクィレルを見て嬉々としていうAに、スネイプは額に手を当て大きな溜息を吐いた。

｢私は知らないからな！！｣

というとフンとそっぽを向いたスネイプにAは、まあまあと肩をポンポンと叩いた。

『クィレル先生、今のところ私から頼むことはないのでおじいちゃんの用件をお願いします。
おじいちゃん、色々と説明お願い。』

表情はいつもの明るいAだったが、その瞳は"余分なことを言わないように"と伝えていた。

校長室を出たAのあとをスネイプが付いてきた。

無言で紙をAに渡す。

『シリウス・ブラック、アズカバンを脱獄…』

｢…知っていたことか？｣

.