不滅華 (ページ44)

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Aが目覚めたことは内密にされた。
ハリーたち3人をはじめ、グリフィンドール生や他寮の生徒もAのお見舞いといい医務室を訪れていて、Aが療養出来ないとマクゴナガルとスネイプが思い発案した。

スネイプは何から話せばいいのか、どうしたらいいのか…2人でのことを考えていた。
Aが記憶を取り戻していなかったとはいえ、あの日のキスを思い出しスネイプは顔を赤らめ、その日の魔法薬の調合に支障をきたしていた。

数日後、生徒たちは夏季休暇に入るためホグワーツ特急に乗り自宅へと帰って行き、静かになったホグワーツ内でAは日常生活を送れるほどに回復していた。

―校長室

『ハリーを守るのに教師がずっと付いてる訳にはいかないでしょ？その役目、私がやるわ。』

とダンブルドアにAは伝えていた。
スネイプは苦虫を噛み潰したような顔をしたがダンブルドアは無理のないようにと言った。

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Aは1人湖のほとりにいた。
最初の、取り戻した記憶の自分が最期の場所にした湖だ。

(映画も最初も結末としては悪は倒されるからいいけど、たくさんの命を失った。戦争だとしても失っていい命なんてない。私が記憶を持ってまたここに来たのはそれを少しでも減らすため？…救えるだけ救う。セブルス君も。)

Aが考えていると背後から魔法が飛んできた。
が、杖無し無言呪文で対応しいなした。

『用があるなら魔法じゃなくて口で言ったら？セブルス君。』

｢ﾁｯ。姿は幼くても魔法は相変わらず…か。｣

そこにはインカーセラスで縛られたスネイプがいた。

反対呪文で自分で解除しているのを見ながら、

『ふふ。君も相変わらずだ。んで？話があるんだろ？』

｢お前が助けたクィレルが明日来るらしい。その席に同席しろとのことだ。｣

隣に座ったスネイプにドキっとしながらAは答える。

『なんの用だろか。まあ、明日になれば分かるか。』

1人で完結させたAにスネイプが静かに聞いた。

｢…お前は先のことを知っている。この先どうなる…｣

スネイプが言いかけたとき、

『知ってても言わないよ。変わってしまうことが増えると助かるものも助からなくなる可能性がある。』

｢私はどうしたら良い？｣

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