不滅華 (ページ43)

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戻ってきたスネイプの後ろにはしばらく見ていなかったかのような懐かしい白く長い髭と深緑のローブの2人の姿。

『おはようございます？』

｢A！｣

先にAに駆け寄ったのは深緑のローブのマクゴナガルだった。

『…ただいま、ミネルバ』

マクゴナガルが口元を抑えて息を飲み、涙を流していた。

ダンブルドアがマクゴナガルの肩に手を置き、ハンカチを差し出し、ベッドサイドの椅子に座った。

｢起きてすぐに申し訳ないんじゃが…話せるかの？｣

Aは頷き、

『話すより見てもらった方が早いかなって。
3人とも私の手に触って。』

Aが右手を差し出し、3人がその手に触った。

そのまま3人の意識がAの意識に連れられてAの記憶の中に入った。

今まであったこと、
前の世界でのこと、
全部ではないが思い出したこと、

憂いの篩のように見せた。

知られてはいけないAの気持ちと結末や重大になるべきところ以外を。

3人の意識が浮上し、戻った時Aが

『ゲラート・グリンデルバルドと私の関係が分からない…思い出せないんだけどね。』

そう言うAだが、マクゴナガルは前の世界でのことが同じ女としてどんなに辛かったかを思い涙を流しながらAを抱きしめた。
ダンブルドアも思うところがあったのか背を向け小さく震えていた。

スネイプはAの過ごした中の対人たちに憎しみの気持ちを向けていた。

しばらくすると落ち着いたダンブルドアが

｢長い間寝とったのだから、まずは日常生活を送れるようになるまでのリハビリからじゃの。ミネルバ、セブルス、2人に頼んでも良いかの？｣

無言で頷く2人。

｢A、全てはその後じゃ。無理はするでないぞ｣

そういいダンブルドアは医務室を去っていった。