不滅華 (ページ38)

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降りた先は洞穴…洞窟のようになっていた。
そこでロックハートがロンの杖を奪い、オブリビエイトを唱えるも杖はほぼ折れていたので逆噴射を起こし洞窟の天井が崩落し通路が遮断され、Aとハリー、ロンとロックハートというように分断されてしまった。

｢ハリー、A！僕の妹を…頼む！こっちはどうにかする！コイツは使えなさそうだから。｣

｢うん、絶対助ける！｣

『ここの石を少しづつ取り崩しておいてほしい。ロン、行ってくるよ。』

(本当はロンも行きたいよね…。私の全力で助ける。)

道を進むと石像が立ち並ぶ拓けたところに出た。

先に倒れているジニーが目に入った。

ハリーがすぐ駆け寄り杖を置き抱き起こすが、その体温は冷たく、弱々しい息だった。

その横からトム・リドルが近づきハリーの杖を奪った。

Aはトム・リドルが自身を証す事が物語には大事だと思いハリーの杖をそのままにし、柱の影で気配を消していた。

トム・リドルが杖で空にヴォルデモートと書き、50年前の記憶であることを明かした。

ハリーの｢偉大な魔法使いはダンブルドアだ！｣と言ったと同時にキュィーと鳴き声と共にダンブルドアの不死鳥、フォークスが組み分け帽子をハリーの元に落としたのを確認したAは

『エクスペリアームス！』

武装解除呪文を放つが記憶とはいえヴォルデモート、簡単にはいかなかった。

｢君は、確かダンブルドアの孫の… Aだね？ジニーが教えてくれたよ。｣

憎き相手を見るような、だけど興味深いというような表情でAを見る。

ハリーにバシリスクをけしかけ、本人はAを相手をしようと杖を持ちながら近づいてくる。

｢君はダンブルドア姓なのに闇魔法を使うと聞いた。…君は何者だ？｣

『…女の子の秘密を知りたいなんて野暮な人ね？』

Aは圧に押されそうになったが、祖父のポーカーフェイスを思い出し相手に悟られないように強気の顔でそう言った。

｢…ならば、言わせるまでだ。｣

その言葉と同時に魔法が飛んできたのを合図に戦いが始まった。

決して余裕があるわけでは無い。
が、ハリーが逃げながら近くに来た時、保護呪文をかけた。

｢余裕がおありのようだね｣

魔法ではなく本人が間合いを詰めAの首に手をかけ壁に叩きつけた。