不滅華 (ページ32)

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物語通りハーマイオニーの猫化でAはマクゴナガルとダンブルドアと医務室に向かった。

『やぁ、私の可愛い子猫ちゃん。こんばんは』

とおちゃらけてカーテンを開けると布団を頭からすっぽり被っているハーマイオニーが居た。

｢A？｣

ハーマイオニーはか細い声で言い、隙間からAを確認して
Aだと分かると飛びついて泣き出した。

Aは気の済むまで泣かせ話を聞いた。
その内容に改変がないことがわかったが、じぶが忘れていた事に気がついた。

ロンの折れた杖問題。

何が出来るわけでもないが、クィディッチ会場でのスリザリンとの小競り合いを、マルフォイの"例の言葉"を止めたかったのだ。

(なんで忘れてた？出来る限り救うならマルフォイも入ってるはずなのに…)

Aはハーマイオニーのことを落ち着かせるように撫でながら

『欠席の分のノートはとっておくよ。』

と彼女の心配のひとつを取り除いた。

ハーマイオニーは笑顔で｢ありがとう！｣とAに再び抱きついた。

翌日からハリーとロンは、今までハーマイオニーが教えていてくれた課題たちと睨めっこをし頭を抱えていたのを見たAは、ハーマイオニーの分のノートを作成しながらさり気なく助言をしていた。

ハーマイオニーが戻ってきて数日経ったある日、決闘クラブが行われることになった。

Aはロックハート吹っ飛ばしを生で見たくて参加することにしていた。