不滅華 (ページ30)

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数週経った10月のある日、ハリー達は絶命日パーティーに行くとハーマイオニーがAに言った。

Aはハーマイオニーに

『パーティーからなにか食べ物見繕って持ち帰るよ。
絶命日パーティーだと生者が食べられる物が出るとは思えないからね』

と伝えた。

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パーティーのメニューを持ち帰れるようにパックし、ゆっくり大広間を出て廊下を歩き出したとき、

ズル… ズル……

と何かが這う音が聞こえた。

(…他の人には聞こえてないみたい。これがバシリスクの這う音。)

Aは音を辿り歩いた。
歩いた先にハリーたちとマルフォイ、教師たちが居た。

物語通りのやり取りが目の前で行われていたのに安堵していた時、

｢マンドレイク薬なら私が目を瞑っていても作れます！｣

ニカッとスマイル顔で言うロックハートが言ったとき、Aはカチンとし、

『貴方は闇の魔術に対する防衛術の教師では？
このホグワーツには優秀な魔法薬学の教授がいらっしゃいます！！』

と語気を強めた言葉と冷たいホワイトブルーの瞳でロックハートを睨んだ。
突然現れたAに周りがざわめいたが、
スっと黒が動いたと同時に

｢左様。魔法薬学は我輩が任されているが…ロックハート殿？｣

と黒…スネイプが眉間に深い皺を作りながら言った。

そのやり取りを見ていたハリーとロン、マルフォイは声に出さないよう肩を揺らしていたが、ハーマイオニーは｢もうっ｣とロンの背をバシッと叩いた。

マンドレイク薬はスネイプとスプラウトに託され、ダンブルドアが｢疑わしきは罰せず｣といい、この場は終わった。