不滅華 (ページ29)

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とある日、珍しくAが授業に参加していた。

薬草学のマンドレイク植え替えだ。

(なるほど。この植え替えたマンドレイクたちが後の薬になるのか。成長しているのは……ないのか。)

授業なら合法的に在庫数や状況が分かるので真面目な顔で参加していたAを見てハーマイオニーが｢やっと改心したか｣というような顔をしていた。

(マンドレイク薬…んー…薬学苦手なんだよなぁ。)

考えながら作業をしていたのでマンドレイクを植え替えた時、これでもかという量の土をマンドレイクの上に被せていてスプラウトに注意されたA。

闇の魔術に対する防衛術の授業に出たくないAだったがハーマイオニーに捕まり、無理矢理連れて行かれた。

映画の通り"身にならない授業"を行っているロックハート。
だが、教室の大多数の女子がウットリ聞き入っていたり、目をハートにしたり頬を染めていた。

ハーマイオニーもその中の1人で、ハリーとロンは顔を顰め、Aは3人の様子を見て笑っていた。

物語通りロックハートがピクシーを放ち自分は部屋に閉じこもる例のシーン。

Aとハーマイオニーが魔法で対応した。

｢た、たまたま調子が悪かっただけよ、きっと。｣

とハーマイオニーがロックハートを庇い言った。

Aはその足で校長室へ向かい、校長であり、祖父のダンブルドアにそのままを話した。

『あの先生から学ぶことは何も無い。』

バンッと両手で机を叩き、今後授業へ出ないことを伝える。

｢そうか…じゃが、去年、君は独自でサボ……休んでおったのに今年は何故報告しに来たのかの？｣

『それは…あの先生？を教師として扱ってるのか、それとも暴きたいからなのか知りたくてね。』

ふぉふぉとダンブルドアは笑って｢流石じゃ｣といいながら話題を変えようと紅茶を出した。

『全く…しょうがないから誤魔化されてあげるよ。』

Aはため息をつきながら紅茶を一口飲んだ。