不滅華 (ページ26)

今日:78 hit、昨日:24 hit、合計:29,663 hit

25 ページ26

━━━9月1日━━━━━━

Aはハーマイオニーとの会話から物語通りハリーとロンがホグワーツ特急に乗り遅れたことを確認した。

宴会の始め、組み分けが始まる前にAは大広間をバレないように抜け出して暴れ柳へ向け走った。

(そういえばホグワーツ特急乗ってないな…今度聞いてみよう！)

考えながら走り暴れ柳の近くに着いた時、月明かり以外の光とエンジン音が遠くから聞こえてきた。

『暴れ柳さん、これからアナタにぶつかっちゃうモノが来るの。なるべく痛くないように済ませるつもりだけど…ごめんなさい。』

わかったというかのようにさわさわと枝を動かす暴れ柳。

その時かなりエンジン音が近くなっていた。

『プロテゴ・マキシマ！！』

Aは暴れ柳に保護魔法をかけ、エンジン音の方へ体を向けるとすぐに青い車が向かってきた。

『アレスト・モメンタムｯｯ！！』

Aは両手で魔法を使い、ハリーとロン・車・暴れ柳を守るため全力を出した。

『ハリー、ロン！は…早く車から出て！！』

｢｢A!?どうして君が！！｣｣

ハリーとロンがハモるようにAに言う。

『そんなこといい…から、早くｯｯ』

地に着いたと同時にハリーとロンが車の外へ出て、車が荷物を吐き出すように外へ放りそのまま森へと消えていった。

ロンが震えながら小さく｢お、怒られる…｣と言っていた。
ハリーはAに｢ありがとう｣と言って苦笑いしていた。

『早く、大広間に行った方が、いい。私は暴れ柳のチェックしてから…行くから』

2人に先を促し、1人になったA。

『これ、は…マズイ。魔力…が』

と、Aはその場に倒れてしまった。
さわさわと暴れ柳の枝が動き、Aを守る様に自身の根元へそっと運んだ。

大広間では物語通りハリーとロンがスネイプの研究室へ連れて行かれることになったところだった。

ネビルがハーマイオニーに、

『Msダンブルドアが見当たらないんだけれど、ハーマイオニーなにか聞いているかい？』

と伝え、ハーマイオニーが部屋やトイレ等探しても姿がなく寮監マクゴナガルに言いに行こうと廊下を歩いているとダンブルドアと遭遇し、どうしたのか？と聞かれたので伝えると

｢Aのためにありがとう。Msグレンジャー、君は寮に戻った方が良い。Aはワシが探しておこう。｣

ハーマイオニーは寮へ戻って行った。