不滅華 (ページ25)

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(寝ている？ヤバっ…なんでもないときにこんなに近くに…し、心臓がうるさいっ)

じっとスネイプを見つめ考えていると、

｢そんなに見つめていても何もないぞ｣

スネイプの声と瞼が開かれた瞳に驚きAは顔を赤くした。

スネイプがAの顔に手を寄せ、髪を避け

｢頬の傷、残らなくて良かったな。｣

Aはスネイプのその行動に心臓をバクバクとさせ固まってしまっていたが、スネイプはその様子が楽しかったのか再びそっと笑っていた。

(いやいや、顔近いし、手、手がぁぁぁ…推しが、好きな人がこんなに近いだなんて…)

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休暇中、図書館と教師たちのお手伝いをし過ごしていたA。
自分の出自や行動のこともあり、スネイプとだいぶ仲良くなっていた。

｢探す手間が省けるからいるだけだ｣

とスネイプが言っているとかいないとか。

新学年の教材はフクロウ便で届いたのどこにも行かずゴロゴロとしていた時、マクゴナガルから｢ついてきてください｣と連れて行かれたのはダイアゴン横丁。

｢羊皮紙や羽ペン、服を買ってやってくれとアルバスが。私の見立てでも良かったのですが、やはり趣味嗜好というのは各自違いますから。…それに貴女と2人出かけたかったですし｣

と言いながらマクゴナガルはある店の扉を開けた。

そこには多種多様な服で溢れていた。

｢アルバスからお金を預かっているので…好きなだけ選んでください｣

Aは驚きながらも目を輝かせ服を見始めた。

｢(姿が変わっても、いつになっても貴女は私の…)｣

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沢山の袋と共に自室に戻ったのは夕飯の時刻手前だった。

『そんなに気にしてなかったけど確かに服3着ってのはアレだったわ。…にしても買いすぎだよなぁ。マクゴナガル先生ってば張り切りすぎ』

疲れからか夕食もとらずは寝てしまっていた。

大広間の席に居ないと分かるとスネイプはAを呼びに部屋に向かった。

ノックをするも返事がなく、扉の鍵は開いており扉を開けて中に入ると真っ暗でスネイプは杖に明かりを灯し中の様子を伺った。

すぅすぅと息が聞こえたのでスネイプはAが寝ているのが分かり、姿を探すと、床で寝ていたのでベッドへ寝かせた。

大広間に戻り報告をし席についた。