不滅華 (ページ24)

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ダンブルドアはその後ハリーのベッドへ行き、杖を取り出しAが闇魔法を使った記憶を消した。

Aが医務室を出ることが出来たのは生徒がホグワーツをあとにした後だった。

『んーっ、やっぱり外はいいなぁ』

グッっと背伸びをして深呼吸をしていた時、背後から声をかけられた。

｢そんなに大きな口を開けていると馬鹿みたいですぞ？｣
《そんなに大きな口を開けていると馬鹿みたいだぞ？》

背後からの声はスネイプで、その声と夢で見たスリザリンの男子生徒の声が重なった。

『!?…な、何だ？』

｢人の顔を見て開口一番がソレとは失礼だとは思わないのかね？｣

『す、すみません』

Aは顔を赤くしてその場を去り、湖へ向かった。

『教授って本当に心臓に悪い。
お？大イカさん、こんにちは。少しここにいさせてもらうね。』

湖の主に断りを入れその場に座り、Aはローブの中をゴソゴソと漁ると横笛を出した。

『部屋にあったけど、コレ吹けたらかっこいいよね。』

～～～～～♪

記憶している限り触ったことすらなかったのに吹けたことに驚きつつ、楽しくなり吹き続けた。

その音はホグワーツ中に響き渡り、全てのの癒しとなった。

(あの夢みたいなのは私の記憶かもしれない。
図書館に行って調べてみるか。)

Aは大イカに礼と別れを告げ湖をあとにし、図書館へ向かった。

『記憶、記憶…夢、夢～♪』

それらしき本を数冊持ち窓際の席につく。

ペラリ、ペラリとページを捲っていくが目当てのものではなさそうで次の本へと手を伸ばし、また、ペラリと捲っていく。

『…Z、Zz』

気持ちの良い日差しに静かな空間にAは負けてしまい、机に突っ伏して寝てしまった。

《お前はここに勉強しに来たんじゃなかったのか？》
(だって…ポカポカしてるし、ふわふわで…気持ちいいよ。お昼寝に最適……zZ)

｢ここに居たか。…ふっ、お前は姿が変わっても変わらないのだな。｣

Aを探しに来たスネイプがそっと笑い、自分のローブをAに掛け机にあった本を読み始めた。

《…夕刻だ、そろそろ起きろ。》

『んッ、…え?!……あ』

Aが起き、掛けてあったローブを落としてしまいそれを拾おうとした時に視界に入った黒にきがついた。