不滅華 (ページ19)

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｢はぁ…はぁはぁ…あれは、Aの記憶？｣

体全体で息をしたスネイプが落ち着いた頃、

｢それはワシらの知らない、別の世界でのAの記憶じゃ。そして緑の閃光は…失われた記憶の欠片じゃ。｣

いつの間にかいたダンブルドアに驚きつつ、話を聞いていた。

｢Aはこんなに…｣

スネイプは全てを言わず、Aの頭をそっと撫でた。

《そろそろ来る頃だと思ったよ、A》
(父さん…。)
《卒業祝いだ。》
(綺麗なネックレス！ありがとう。)

顔は見えないが親子のやり取りが目の前で起きていた。

それを最後に意識が浮上するのがわかり、身を任せた。

Aが目を覚ますとスネイプとダンブルドアが心配そうに、だけど優しく見ていた。

『お、はよう…ございます？』

今が何時かどれくらい寝ていたか分からないからかAは寝起きの挨拶を2人にした。

｢ああ、おはようA｣

ダンブルドアが優しく微笑みそう言う。

『き、教授、すみませんでした。』

倒れた記憶があるので謝罪をするA。
勝手に記憶を見てしまった罪悪感と心配していたということなどが入り交じり、スネイプは

｢ああ。｣

と短く済ませた。