不滅華 (ページ18)

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《私のためにお前が傷付くのが許せないんだっ！…もう私のことは放っておいてくれ！！》
(私がしたいからしてるんだ。
それにアイツら許せない。何が騎士道精神のグリフィンドールだっ！！)

(進路かぁ…)
《…。》

《…穢れた血の助けなんていらないっ！》
《っ……わかったわ。パンツはちゃんと洗った方がいいわよ、スニベルス》
(ちょっ、2人とも！！)

━なんで教授の最悪の記憶が？なんで私がこの場に？━━━

《私は死喰い人になる》
(そっか…。私は父さんに会いに行ってからのんびりするかなぁ)

━━父…さん━━━━━━

Aの身につけていたネックレスが鈍く光り出した。

｢何だ、これはっ！｣

スネイプがAを見るとスネイプの意識が遠くなった。

｢ここ…は？｣

《あんたの瞳、気持ち悪いんだよ！》
《お前がいるだけで教室の空気が悪くなるんだよ》

複数人に囲まれ殴る蹴るの暴行を受ける少女がいた。
スネイプには理解出来ない言語だが暴行とその流れでイジメだと判断出来た。
それと同時に被害に遭っている少女がAだと気がついた。

囲んでいた複数人がその場から去ったあと、Aが柵に登り飛び降りたのを見ているしか出来なかった。

｢…っ｣

《俺を怒らせるお前がいけないっ！》
(やめて！父さんやめて！！)

｢なっ！｣

歳から推察するに父親と思われる男がAを殴り、目を覆いたくなることをしていた。

｢A…｣

スネイプは怒りと憎しみ、そして悲しみで胸が苦しくなっていた。

(…今、行くから…)

Aの声が後ろから聞こえ、スネイプが振り向くと見慣れた湖が現れており記憶にあるAが自分の喉に杖を当て呪文を唱えた。

｢やめろっ、やめてくれっっ！Aーー！！｣

あたりが緑に光った時、スネイプの意識は引き戻された。