不滅華 (ページ16)

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クリスマス休暇、ハリーとロンはハーマイオニーに言われた通りニコラス・フラメルを調べるのに図書館へ行っていた。

｢Aにも知らせた方がいいんじゃない？｣

小声でハリーがロンに言うが、

｢そうだけど…なんて言うかAを見る先生達が引っかかるんだよ。｣

とAに説明をしないとロンはハリーに言った。

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クリスマスの朝、Aは自分宛のプレゼントがあることに驚いた。

『マクゴナガル先生から…手袋可愛い！
こっちはおじいちゃんから…ネックレス!?
メッセージカードだ。なになに…君の父上からの預かり物だ……この世界の私にお父さんいるのか。』

後見人のダンブルドアがいることで親の存在を考えたことがなかったA。

『今度聞いてみよう。
えっとー…Q.Q………あ、クィレル先生か！
そろそろ考えないとだなぁ。』

と独り言を言いながら包装を解くと出て来たのは朱色に金のラインが入っている髪飾りだった。

『呪い付きだったらマズイからとりあえず放置！
ん？これが最後』

手に取ったのは黒い箱でシルバーのリボンがされているものだった。

『お？懐中時計！！黒いのかっこいいのに可愛い！……S.S…私もうﾀﾋんでもいい！推しからプレゼント貰えるなんて最高超えた最高じゃない！』

夜、ハリーが"みぞの鏡"を見た。

その後Aも鏡の部屋に来ていた。

誰が映るのか、そもそも自分が映るのかと不安と興奮を胸に鏡を覗くと…

『…な、んで…？』

Aは混乱した。
映っていたのは映画で見た事のある"ゲラート・グリンデルバルド"だった。

Aが何故？と混乱の中考えていると、

｢君も虜になってしまうのかの？｣

優しく声をかけてきたのは祖父だった。

『な、ならないよ。
別のところから来た私の望みも映るのかな？って思ったんだ。』

｢…どうだった？｣

怒るわけでもなくAの心に、探究心に寄り添うよう優しく聞くダンブルドア。

『なんでなのか分からない…けど、…ゲラート・グリンデルバルドが映ったの。』

｢…そうか。｣

『なんでかなぁ？』

｢今は…まだ何も言えぬ。
が、時が来た時、必ず話すと約束しよう。｣

ダンブルドアが苦しそうな表情で言うのでAはこのことをそっと心の奥にしまった。