不滅華 (ページ14)

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Aは怪我は大丈夫だったが強力な魔法の連発でフラフラしていた。

｢Ms.ダンブルドアを医務室に連れて行きます。｣

スネイプがマクゴナガルに言い、目配せをした。

｢セブルスお願いします。｣

手首を掴まれ連れて行かれた先は医務室ではなくスネイプの部屋だった。

(待って待って、医務室じゃなくて教授の部屋?!嬉しいけど嬉しくないぞ？？？)

『あー…教授？私…大丈夫ですよ？』

｢頬の傷…その他にも怪我をしているように見える。
それに聞きたいことがある。｣

半ば強引にソファーに座らされ、スネイプが用意した道具で消毒されながら話を始めた。

｢…先程のトロールに使用した魔法、何かを知っているのか？｣

考えればすぐに分かることだった。
新入生が許さざる呪文を使っているのだから闇魔法に精通しているスネイプだけでなく他の教師も気になるだろう。
隠したり濁したりは開心術を使われたら知られてはいけないことまでバレる可能性があるので正直に話すことにしたA。

『知っています。失神呪文が通らなかったので…被害を最小限に抑えたく使用しました。』

傍目に見たら"しれっと"答えたように見えるAにスネイプは眉間の皺を深くし

｢…今後は使用しないことを勧める。｣

スネイプが使用した道具を片付けに背を向けながら

｢お前は本当に忘れているのか…？｣

と振り返るとAがすぅすぅと心地よさそうに寝息を立て寝ていた。

｢全く……あの頃に戻ったようだ。｣

そう呟きながらブランケットを掛けてやり、顔にかかった髪を避けてやりスネイプは自身の仕事に戻った。

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ダンブルドアはマクゴナガルから話を聞きスネイプの部屋へ向かった。
二、三確認をし、その場を後にした。