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ガシッ
「お前胸糞悪いな」
『！』
杉元が従兄弟の腕を掴み上げていた
「Aに触るな」
そっと羽織をかけてくれたのは谷垣だった
従兄弟は少しビビりながらも鼻で笑う
「ハッ！何だアンタら。今の飼い主か？そいついい声で鳴くだろう？幼い頃から調きょ…グヘッツ！」
杉元は男を殴り飛ばした
「…っ」
足が痛んだのか杉元はよろけた
『杉元っ…ダメだまだ安静にせんと…』
「あいつ許せねぇ！」
「俺に任せろ」
『いいんだ！辞めてくれ！』
「何でだよ！あんな奴ボコボコにッ！！」
『…いいんだ……』
静かに言うAに2人は怒りを噛み殺し口を閉じた
「きさんら、許さんぞッ」
『たった一度、殴られただけやろ』
「…ッッ」
Aは腰から短刀を取り出す
『兄さん、1人で来たんやろ？本当にうちば連れて帰れると思ったん？』
「なにをっ…」
『うちはね、生まれた時からずっと戦場におる。言ったやん。生き抜く力が付いたって。平和な所で生きたアンタにゃどう言うことか分からんやろ』
「く、くるな」
『…生き残るにゃ人ば殺すしか無いんよ』
「……ッ」
『ぶっ殺すッ』
短刀を振り翳し、駆け出す
「うわぁぁッ」
「「Aッ！！」」
ガシッ
『じゃ、ますんなッ』
Aは谷垣と杉元に抑えられ短刀を落とした
「こんな奴殺す価値もない！」
「無駄に手を汚すな！」
『…っ』
怯んだ瞬間、地面に転がる従兄弟は短刀を拾い上げた
「死んでしまえ！恥晒しが！」
「「『！』」」
バコッ
「グハッ」
迫る男を蹴り飛ばしたのは月島だった
「反吐がでる」
ジャキっ
「わいはケッされとる」
起きあがろうとする男に向かって鯉登は刀の切先を向ける
ザッ
「すまないが…」
「…っ」
「彼女は私の大事な兵士の1人です。これ以上の侮辱は許さない」
見下す鶴見に男は怖気づき顔を青ざめる
『…白水の名ば捨てる。うちはもう死んだ人間やけん」
鶴見の隣に立ち同じように見下す
『次私の前に現れたら、その瞬間殺してやる』
そう言い残し、Aは宿舎の部屋へと戻っていった
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げん(プロフ) - しろやぎさん» ありがとうございます！そのお言葉が最高です！頑張ります！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: a079014d07 (このIDを非表示/違反報告)
しろやぎ - もう最高！！全てが大好きです！！ (2023年1月5日 9時) (レス) @page22 id: 99b2f3a031 (このIDを非表示/違反報告)
げん(プロフ) - くれはさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいお言葉です！励みになります！更新頑張ります！！ (2022年12月28日 21時) (レス) @page16 id: 3da1d6569e (このIDを非表示/違反報告)
くれは(プロフ) - 文章構成や、ストーリーの流れて会話がきれいで読んでいてとても楽しいです！更新楽しみにしています！ (2022年12月28日 14時) (レス) @page13 id: f312d035a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年12月22日 22時
