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『あ！あそこ…』
「アシリパさんかな！」
遠くに焚き火の煙が上がっているのが見え、そこに向かって浜辺を歩く
「ねぇ、Aちゃん」
『なん？』
「キロちゃんにくっつき過ぎじゃなぁい？」
『折角会えたと思ったら、お前のせいで直ぐ逸れたけんな』
「うっ…」
「ハハっ、本当お前のせいだなシライシ」
焚き火の場所に着くとアシリパの他に谷垣とインカラマッも集まっていた
Aはアシリパの顔を見て、キロランケから離れる
…どうしたんやろ…
喜ぶ顔を見せずアシリパはキロランケを真っ直ぐに見つめた
インカラマッを見るとかなり動揺した様子だった
「キロランケニシパが私の父を殺したのか？」
アシリパの言葉に緊張が走る
「俺が？なんだよいきなり…」
誰もが動揺する中、インカラマッが懐に手を入れたのが見えAはキロランケの前に出た
「証拠は馬券に付いた指紋です」
出てきたのは 1枚の馬券だった
「何？」
「指紋？？」
「指紋は人それぞれで模様が異なる為外国では既に数年前から犯罪捜査に利用されています。私は苫小牧の競馬場で男性方の指紋を採取し照合を依頼したところキロランケさんの指紋が数年前ある場所で採取されたものと一致しました。アシリパちゃんのお父様が殺害された現場です」
「えっ！」
驚きと共にキロランケに視線が集まる
「遺品のマキリの刃に指紋がついていたそうだ。父とは何年も会っていないと言っていたよな？」
「おいおい、俺が犯人なら監獄にいるのっぺら坊は何者だよ？」
「極東ロシアの独立資金にアイヌの金塊を持ち出そうとしたあなたのお仲間の誰かでは？」
「ちょっと待った」
尾形はインカラマッに銃口を向ける
「この女…鶴見中尉と通じてるぞ」
「よせ！何を根拠にッ！」
「谷垣源次郎〜、色仕掛けで丸め込まれたか？」
「…っ…」
「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ。つまり鶴見中尉だけが指紋の記録を持っている」
「…ッ！！」
谷垣はインカラマッを見た
「鶴見中尉を利用しただけです」
「……っっ…」
「大した女だな？谷垣よ」
「俺の指紋と一致したなんて鶴見中尉の情報を信じるのか？」
キロランケは警戒心を剥き出しにしてインカラマッを睨むAを優しく後ろに下がらせ、尾形の銃口を降ろさせた
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プスメラウィッチ - できれば尾形百之助の生存ルートでお願いします。 (2022年12月13日 19時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
げん(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！今作は原作沿いで進めたいのでご要望にお応え出来るかははっきりお約束出来ません😢ですが、必ず別ルートのお話を作るのでのお待ち頂けたら嬉しいです！ご期待に添える様頑張ります💪 (2022年12月10日 0時) (レス) id: 5b928c7d8e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - げんさん初めまして、この小説はできれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？後、尾形百之助は死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月9日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年11月29日 19時
