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「土方歳三達とは旭川で逸れたままそれっきりだ。杉元達が釧路へ行くだろうと俺は予想した。そしたら近くのコタンでお前達の話を聞いてな…」
キロランケも共に鍋を囲み座った
「それよりよぉ…杉元お前…ちょっと見ない間にいい男になったな？」
「…よせやぁい」
杉元は帽子の鍔をつかみ、少し頬を染める
「「「『(カワイイ…)』」」」
「キロちゃんも前よりいい体になってねぇかぃ、えぇ？」
「そうかぁ？どうだい谷垣ぃ？」
キロランケは腕の筋肉を見せつける
Aは彼が視界に入らないように床を見つめ拳を握りしめた
…我慢しろ…我慢だっ
スッ
『！』
硬く握りしめた拳の上に熱い掌が覆いかぶさる
手の主を辿ると裸で横になってる尾形と目が合った
「……。」
『な、なんね？』
「……。」
『何か…言わんね…』
「……。」
『…ッ…』
ひたすらに見つめてくるどこか情欲的な真っ黒な瞳にAは唇を噛み締める
尾形の手は拳から離れ、太腿を撫でた
『…んっ！』
「「「「「！？」」」」」
男達は色っぽい声に驚きAを見た
敏感になっている体と大きく漏れた声に自分自身も驚いた
『〜〜ッ！わ、私を見ないでくれッ』
バッと立ち上がり、両腕で顔を隠しながら部屋の隅に座り膝に顔を埋めた
少しの沈黙が訪れる
気まずさよりも悶々とした感情をどうすれば良いかと其々が顔を歪ませた
「ダメだ…俺…もう我慢できねぇ」
そう言って杉元は褌ひとつになり尻を叩いた
「相撲しようぜ！」
男達は納得したように続々と脱ぎ出し、相撲が始まる
『何だ…これ…』
目の前で繰り広げられる男達の暑苦しい取り組みに少し冷静さを取り戻した
息を荒げ取り組み合う彼らを見ていると側に転がる尾形と目が合った
…何でこっち見とるん…
求めるような瞳に冷め掛けていた頬が熱くなった
『！』
近くに落ちている尾形の外套を見つけた
ばさっ
何も視界に入らない様にと外套を頭の上からかぶる
『…尾形の匂い…』
徐々に鍋の匂いは薄れ、尾形の匂いに包まれた
尾形自身の香りに紛れた草木や火薬、血の匂い
……早く終わらんかな…
男達の取り組みの音を聞きながらAの平常を取り戻したのだった
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プスメラウィッチ - できれば尾形百之助の生存ルートでお願いします。 (2022年12月13日 19時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
げん(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！今作は原作沿いで進めたいのでご要望にお応え出来るかははっきりお約束出来ません😢ですが、必ず別ルートのお話を作るのでのお待ち頂けたら嬉しいです！ご期待に添える様頑張ります💪 (2022年12月10日 0時) (レス) id: 5b928c7d8e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - げんさん初めまして、この小説はできれば尾形百之助オチでお願い出来ますか？後、尾形百之助は死なないで欲しいです。お願いします🙏続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年12月9日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年11月29日 19時
