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「チンポ先生、脳みそは嫌いか？」
眉尻を下げキラキラとした可愛らしい目で見つめるアシリパに牛山は覚悟を決め脳みそを食べたのだった
「いや俺はいらん」
アシリパに差し出された匙をはっきりと断る尾形に3人は驚き同時に振り向いた
だがアシリパも対して気にしておらず直ぐに匙を下げ隣に戻ってきた
『…いいの？』
「いらないのなら別にいい」
『フフ…じゃあ。先生の事は好きなんだな』
「チンポ先生だからな！」
コソコソ話して笑い合う女子に杉元と牛山は微笑ましくなる
「あとは内臓ごとチタタプにする」
「出〜〜た〜〜っチタタプ！」
『お、久々』
「チタタプ？」
杉元がチタタプを行い２つのナイフが牛山に回る
「チタタプって言いながら叩いてくださいチンポ先生」
「チタタプチタタプ」
山菜の下処理を終えた頃Aは牛山に近づく
『先生、替わりましょう』
「ん？別に休んでて構わないぞ」
『チタタプは皆で叩くものなんです。ね？アシリパさん』
「あぁそうだ」
ナイフを貰い内臓をトントンと軽やかに細かくしていく
『チタタプ…チタタプ…』
鍋の準備が終わればアシリパは尾形に寄る
「そろそろ替われ尾形！」
『はい』
「……。」
ナイフを受け取ると黙ったままチタタプする
「アシリパさん！尾形がチタタプって言ってません！！」
杉元は尾形のチタタプを睨み手を上げた
「ふ〜〜、尾形ぁ〜？……どうした？」
尾形は真顔を貫き意地でも言わなかった
チタタプで団子を作りヤマシギのオハウが出来上がった
「『頂きます』」
「ハフハフ…美味いッ！」
出来立ての汁物は皆文句なしの美味しさで食が進む
「アイヌの神謡にはヤマシギのカムイが出てくるお話がある。クマゲラのカムイとの恋のお話。題してヤマシギの恋占いだ」
「恋のお話？聞かせて…」
杉元は目を輝かせアシリパを見る
Aは偶に出る杉元の乙女な一面に笑いそうになるが口を閉じ我慢してやり過ごした
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作者名：げん | 作成日時：2022年11月3日 17時
