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「あれは金で買った男だと言っただろう！まだ根に持っているのかッ」
「さっきだって親分はその坊主頭のお尻物欲しそうに見ていたくせに！」
「見ていない！」
「この格好良いお兄さんの事だって！襲ったんだろ！？」
突然話を振られAは驚いた
杉元達も驚きこちらに振り向く
Aは縋り付く仲沢に困り果てた
「こんな綺麗な顔の男久々見たんだしょうがないだろ！」
「酷い！私の前でそんな事！」
『金払うからヤラせろって言われたんだ』
「ほら！やっぱり！！」
「おい！ややこしくなるから言うなよッ」
『本当の事だろ』
鋭い目つきで若山を睨み上げる
「クッ…だいたいよぉ！男娼と寝るなんて便所に行く様なもんじゃねぇか！」
「不潔だ！親分は不潔だ！」
『おい誰が便所だッ！！不潔野郎！』
仲沢の前に立ち、拳銃を若山に向け怒鳴った
「お兄さんッ！」
『浮気はいかん。仲沢さんを大切にせんか！』
「ちょっとA！2人の痴話喧嘩に入らないのッ！」
「戻って来なさい！」
杉元とキロランケに引っ張られ仲沢から離された
メキメキっ
その時、扉の方から木が割れる音が響いた
「ヒグマが扉こじ開けたぞ！早く弾薬取ってこい！！」
「約束守れよ親分さん！男だろ！」
『男だろ！』
「ぬぬぬ」
若山は窓に近づき、生首を外に投げた
「これでも食ってろクマ公共ッ！」
若山は小さな窓から外に這い出る
「親分なんかヒグマにチンポ食われちまえばいいんだ！」
「うるせぇ！お前なんて札幌に置いてくるんだったわ！」
『酷い！謝れ！！』
「お兄さんっ」
仲沢と一緒に若山を非難する
若山は銃弾を拾い、次に弾薬盒を探す
しかし目の前にヒグマが現れた
「…親分ッ」
例に習いベルトを取りヒグマに投げつける
はらり
ズボンは下にずり落ち、肌が露わになった
「「「囚人だぁぁぁあ！！」」」
下半身に刻まれた金塊の入れ墨に全員驚いた
若山は杉元に銃弾を投げ渡し、一目散に森へと逃げていったのだった
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作者名：げん | 作成日時：2022年11月3日 17時
