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溜め糞から続く足跡を追い、タヌキの巣穴を見つけた
「どうやって捕まえるの？燻り出すの？」
「この細長いアオダモの枝を使う。枝の先っぽを割りくさびを打って少し広げておく。毛よじりと言う道具だ」
『毛を絡ませるのか？』
「タヌキの体に押し付けてひねると毛を絡ませる事が出来る」
アシリパは白石のお尻に毛よじりを押し付けた
「いだだだ！肉挟んでる！！」
「杉元やってみろ。巣穴の奥に突っ込んでタヌキを探るんだ」
無視された白石はお尻を摩りながら2人を見ていた
「あ！いるぞ！なんか柔らかいのが」
「よし杉元回らなくなるまで捻ったら引っ張り出せ」
すぽんっと巣穴からタヌキが現れた
「出た！！」
『おお！』
「わぁ！可愛い可愛い！」
白石は目を輝かせタヌキを見る
「白石！タヌキを締め殺せ！でもタヌキは肛門でも息をすると言われているからこの棒を肛門に突っ込むんだ！」
「出来るかぁ！！」
『私がやろう』
「Aちゃんやめて！」
白石は毛よじりかにぶら下がるタヌキに戸惑った
「白石落ちるッッ、早く捕まえて」
腕を上げ細い枝で大きなタヌキを支える杉元は震え始める
「なんかもう動いてないぞ。死んでるんじゃないのか？」
「タヌキは死んだふりをする！気を付けろ白石。頭を噛まれるなよ？絶対に頭を噛まれるなよ？」
アシリパは白石に念を押す
「いだーーーッ！」
動いていないタヌキにそっと近づくが、案の定頭を噛まれタヌキは逃げてしまう
「役に立たねぇな！シライシ！！」
雪の上に倒れ込む白石に杉元は怒りをぶつけた
ガサっ
「何だ！？」
タヌキが逃げた方から現れたのはアイヌ犬のリュウだった
リュウは逃げたタヌキを咥えアシリパに差し出す
「よしよしお利口さんだ。あの二瓶鉄造が仕込んだ猟犬だもんな」
杉元はリュウを撫で褒める
Aは真面目な目つきになった白石前にしゃがみ視界を塞ぐ
『何を企んどるが知らんばってん、リュウば売ったら毒盛るけんな』
「絶対しないから！本当にやめて！？」
Aは小さな布で噛まれ傷から流れる血を拭った
『……危ない事もするなよ』
「…大丈夫だって、俺を信じてくれよ」
『信用はゼロだ』
ニヤッと笑い額をパシンと叩いた
「コタンへ戻ろう」
アシリパの声に立ち上がり、白石から離れる
白石は叩かれた額を撫で、少し口元を緩ませた
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げん(プロフ) - おパブロで。さん» ウホッ！嬉しすぎます！ありがとうございます！お陰で妄想が捗りますッ更新頑張ります！ (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 07dac0a979 (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - ウホ？ウホホッ？（発作）これまた良小説が…、設定から何から大好きすぎるのだよ…更新楽しみ過ぎて吐きそう…ッ (2022年10月13日 20時) (レス) @page9 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年10月8日 0時
