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白石の半纏をかぶせられているAは指先が動かせるぐらいになっていた
「おいA！大丈夫か！？口から血が出てるぞ！」
『…アシ…パさんを…早く…』
「おおそうだな」
キロランケがアシリパの荷物をまとめている間に肌を隠すようにシャツを閉じた
ドンっ
2回目の爆発音が響いた
Aは壁を伝いながら、なんとか立ち上がる
「俺が背負うから待て！」
『荷物を…』
「荷物もアシリパも連れて行くから待て！1人で行くな！」
ヨロヨロと廊下へ出て行くAにキロランケは焦った
すると廊下の奥から杉元が走ってきた
「A！キロランケ！荷物を全部まとめろ！」
「もう準備出来てるッ」
「地下は火の海だ！すぐに脱出するぞ！というかA大丈夫か！？」
壁に寄りかかったまま縛られている手を上げ無言で返事返す
「アシリパを頼む！」
意識のないアシリパを杉元に渡し、キロランケはAの背に手を添える
「少し我慢しろよッ」
『！』
キロランケはAの未だ縛られている両腕の間に顔を通し横抱きにした
近すぎる距離に心臓が跳ね回り思わず目を閉じた
『…ッッ』
「…すまないッ…恐いだろうがホテルから出るまで身を任せてくれッ」
Aは目を閉じたまま何度も頷いた
キロランケと杉元が一階へ降りる階段まで来た時、白石が叫びながら走ってきた
「爆薬を袋ごと火の中に落としちまったッ！」
余りの衝撃な発言にAは目を開いた
ガタッ
「「「うわぁぁあ」」」
突然階段の段差が無くなり坂になり全員が滑り落ちる
白石は壁にぶつかり何処からか落ちてきたタライが頭にぶつかった
直ぐに立ち上がり出入り口に走る
ドドドドドッ
爆風と黒煙に押されてギリギリで建物の外に出た
全員無事だがとてもボロボロだった
「チンポ先生は？まだ出て来てない！」
「チンポ先生？」
いつのまにか覚醒していたアシリパに白石は怪訝そうな顔をする
爆発により建物が崩れ始めた
「チンポ先生え〜〜〜〜！！！」
アシリパは力一杯呼びかけた
「はッ！」
彼女は何かを見つけ拾いに行く
「チンポ先生…」
「ハンペンだろそれ…」
警察や軍が集まり出した為一先ずこの場を離れる事になった
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げん(プロフ) - おパブロで。さん» ウホッ！嬉しすぎます！ありがとうございます！お陰で妄想が捗りますッ更新頑張ります！ (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 07dac0a979 (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - ウホ？ウホホッ？（発作）これまた良小説が…、設定から何から大好きすぎるのだよ…更新楽しみ過ぎて吐きそう…ッ (2022年10月13日 20時) (レス) @page9 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年10月8日 0時
