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「Aちゃ〜ん、ただいまぁ」
『うわっ、臭っ！』
「あいてぇ」
白石は顔が赤くとんでもなく酒臭かった
近づいてくる彼を避ければどてんと床に倒れた
『ん？傷だらけやないの』
「…本当だな」
シャツは破れ、顔や腕には擦り傷が増えている
布を濡らし白石の隣に腰を下ろした
『おい、何があったんだ？』
「んん〜、Aちゃ〜ん、褒めて〜」
『ヨシヨシ、良くやったな』
谷垣は年下に褒められ満足そうな白石に少し冷ややかな目を送る
『ん、寝てしまった』
「A、そいつ酔っているから気をつけろ」
『白石も大丈夫だ』
「いや、その男は危ない気が…」
『大丈夫。私の方が強い』
「成る程」
『フフ、いや意外と頭が良いと思うんだ白石は。脱獄しまくるなんて普通じゃ出来ないだろ』
「人の事よく見てるんだな」
白石の煤や傷を拭いていたAは手を止める
「…？」
『酒臭くてかなわん！やめた』
Aは何事も無かったかのように立ち上がり、仕分けた薬草を荷物に詰める作業に戻った
「？」
『谷垣、今日ずっと起きとるな。そろそろ横になれ』
「いや、今日はだいぶ楽で…」
『寝ろ』
「はい」
谷垣は仕方なくもそもそと布団の中へ戻った
白石のイビキだけが響く空間が続く
「戻ったぞ」
アシリパの声が聞こえ、オソマと遊んでいたAは振り返る
『お帰り2人共』
「ただいま。……見ろ杉元。役立たずの白石が帰ってきてるぞ」
「コイツ酔っ払ってるのか？」
『帰ってきた時にはコレだった』
イビキをかく白石は谷垣に抱きつき寝ていた
「酒臭い…」
何故助けてくれないと言う目で見てくる谷垣
『きっと暖かいんだろうな』
ニコッと笑顔を返した
「オオワシの羽を売った金で酒を飲んで帰ってくるとはどうしょうもないやつだ」
「何で汚い片っぽ靴下ちゃんをポケットに突っ込んでるんだ？」
『あぁ、待って。コイツ戻った時傷だらけだったんだ。何かあったんじゃないかな？』
「どうせ転んだだけだろ」
「酒を飲んでる事に変わりはない。おい杉元この汚い男を隅っこの寒い所に転がしておけ」
「はいアシリパさん」
Aは白石が転がされるのを見て少し考える
『まぁ、いいか』
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げん(プロフ) - おパブロで。さん» ウホッ！嬉しすぎます！ありがとうございます！お陰で妄想が捗りますッ更新頑張ります！ (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 07dac0a979 (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - ウホ？ウホホッ？（発作）これまた良小説が…、設定から何から大好きすぎるのだよ…更新楽しみ過ぎて吐きそう…ッ (2022年10月13日 20時) (レス) @page9 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2022年10月8日 0時
