世界はとまる6 (ページ3)

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5人揃って寮の玄関を出る

校門に向かい歩いている途中で、Aの携帯が鳴った

『何？父さん。もうすぐ着くけど…』

ス〈先ずはおはようやろ？〉

『おはようございます』

4人はそんな電話のやり取りを少し離れた所で見ていた

緑「そっか。動留さんはスローが迎え来てるんだね」

切「へぇ、そうか。俺スロー見たことないんだよなぁ」

麗「めちゃめちゃカッコよかったよ」

蛙「Aちゃんに似てたわ」

『ただのおっさんよ』

電話を済ませたAが小さく盛り上がる4人の元へ戻って来た

「「「そんな事ない！」」」

『…っ…』

切「だってよ？」

『…どっちでもよか』

麗「てか、電話大丈夫だったの？？」

『うん。皆も連れて来いって』

スローからの伝言に首を傾げながらも、5人で校門へ向かった

ス「やぁ、皆。おはよう」

「「「「おはようございます！」」」」

『デカイ車やね』

門に着けば、大きな車とスローが迎えてくれた

元気よく挨拶する4人とは別に早速車へ近づくA

ス「先ずはおはようだろ？」

『さっき言ったやろ』

ス「直接言って欲しかぁ」

((あ、面倒くさそう…))

Aはムスッとして黙り込んでしまった

緑「あ、あの！何で僕たちもここに…？」

ス「これから行く場所は皆同じ所やけんね」

蛙「みんな同じ？？」

ス「そそ。やけん、A迎えに行くなら全員連れて来る事になってね。まぁ、乗りなさい」

ピっ

小さなバスのような車の扉が自動で開く

通「おはよう！！」

中からは、雄英ビック３の３人が顔を覗かせた

麗「そりゃあ、私たちが一緒なら先輩たちも一緒ですよね」

A以外の4人は、同じ現場でインターンを行なっている為先輩達とはとても仲が良かった

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